EL法は、毛穴に沿って細い針を一つひとつ挿入し、アポクリン汗腺そのものにアプローチしていく施術です。
この施術が難しいとされる理由は、アポクリン汗腺が皮膚のごく浅い層に、無数かつ不規則に分布している点にあります。
汗腺は肉眼で確認できるものではなく、毛穴の向きや深さ、皮膚の厚みなどから位置を推測しながら針を進める必要があります。
角度や深さがわずかにずれるだけで、周囲の組織に熱による負担がかかり、赤みや内出血、まれに瘢痕化につながる可能性も否定できません。
また、汗腺の分布には個人差が大きく、施術範囲全体を丁寧に処理するには相応の時間と集中力、そして経験の積み重ねが求められる施術と考えられています。
こうした特性を踏まえると、皮膚の層構造(表皮・真皮・皮下組織)を立体的に理解し、組織を扱う手技に慣れている外科的なバックグラウンドは、この施術において一つの強みになり得ます。
手術で培われる止血や創傷管理の知識、局所麻酔下での正確な操作経験は、EL法のように「見えない組織に対して繊細な操作を積み重ねる」施術と親和性が高いといえるでしょう。
また、施術中に炎症や出血など予期せぬ反応が生じた場合にも、外科的な視点から落ち着いて状況を判断し、適切に対応できることは、患者様の安心材料の一つになると考えられます。
当院ではこれまでに9863件以上のワキガ施術に携わってきました。
数多くの症例を重ねる中で、汗腺の分布パターンには一定の傾向がある一方、皮膚の厚みや毛穴の向き、汗腺の密度には患者様お一人お一人で違いがあることも実感してきました。
こうした経験の蓄積は、初見の皮膚状態からある程度の見立てを立てたり、針の角度や深さを状況に応じて調整したりする際の判断材料になっていると考えています。
もちろん、症例数の多さがすべての結果を保証するものではありませんが、繰り返し施術に向き合ってきたことは、丁寧かつ安定した手技を行ううえでの土台になっていると感じています。
なお、施術の経過や仕上がりには個人差があり、すべての方に同じ効果が得られるとは限りません。
効果の実感には個人差があること、まれに合併症が生じる可能性があることも含め、カウンセリングの際にご自身の皮膚の状態や希望をしっかりお伝えいただき、担当医とよく相談しながら施術方針を決めていくことが大切です。
当院では、これらの施術をすべて院長である末武自らが担当しております。
施術者によって技術や判断にばらつきが生じやすいEL法だからこそ、症例経験を積んだ院長本人が一貫して施術を行うことで、安定した仕上がりを目指せると考えております。
【自由診療に関する確認事項(限定解除要件に基づく記載)】
治療名:EL法(電気分解法/ワキガ・多汗症治療)治療法:汗や臭いの元となるアポクリン汗腺をピンポイントで除去する治療法
費用の目安:220,000円〜825,000円(税込)
主なリスク・副作用:違和感、毛包炎、施術後の赤み、内出血、一時的な色素沈着が生じる場合がありますが、通常は時間の経過とともに軽快します。効果の現れ方や持続期間には個人差があります。