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【NHK報道】美容医療の闇が深まる美容医療トラブルの実態とは?

昨夜放送されたNHKスペシャルが、美容外科や再生医療クリニックの実態を暴露し、美容医療の闇がますます深まっていることを浮き彫りにしました。

当院にも、美容医療による被害を受けた患者様が全国から相談に訪れていますが、多くの場合、施術後では手遅れであり、取り返しのつかない事態になってしまうことが少なくありません。

■ ミラドライ・ワキガ・ビジネスの危険性

近年、「ミラドライはワキガ治療に有効」と謳うクリニックが増えていますが、これは誤解を招く広告です。この被害者があまりにも多いため 本来であれば死亡事故が起こったこちらも報道していただきたかったですね。

私が開業する名古屋市栄エリアにも最近開業した 内科出身のわずか2-3年の美容外科、美容皮膚科経験の医師が、ミラドライがワキガ、チチガ、スソガに最も有効な方法でダウンタイムもないと事実と異なることを患者様へ伝え、患者様を騙してミラドライ施術を強引に勧めるクリニックが存在します。しかも施術は医師ではなくすべて看護師。本当に恐ろしいことが行われています。(このクリニックで騙されそうになった患者様から詳細を伺いました。)このクリニックはミラドライがワキガ、チチガ、スソガ 全身の臭い軽減に有効と誇大虚偽広告を出しているのが判明しました。

ミラドライはワキガ臭の軽減にはほとんど効果がない
厚生労働省もワキガ治療としての有効性を認めていない
施術を医師ではなく看護師や受付スタッフが担当するケースも((グレーゾーン医療)

さらに、ミラドライ施術を受けたにもかかわらずワキガが治らず、再治療を求めても**「これ以上何もできない」と断られる**被害者が急増しています。

■ エクソソーム療法の闇|本当に効果があるのか?

最近、美容外科や再生医療クリニックで話題の「エクソソーム療法」ですが、実際には科学的な裏付けが乏しく、安全性も十分に検証されていません。

特に、患者の利益よりもクリニックの営利を優先する悪質なビジネスモデルが横行しており、治療の効果が証明されていないにもかかわらず、高額な治療費を請求するケースが後を絶ちません

■ 患者を騙す美容医療ビジネスの実態

美容医療の分野では、以下のような悪質なクリニックが増えています。

診察なしで糖尿病薬を投与するダイエット治療
施術を医師ではなく、看護師や受付スタッフが担当
外国人経営者や反社会的勢力が関与するクリニックも存在
合併症や後遺症が出ても、責任を取らず放置

NHKの調査によると、美容医療による健康被害のトラブル相談件数は、2023年度には901件と、この4年間で約2倍に増加しています。


■ 美容医療のトラブル増加|患者の声と現実

NHKが行ったアンケート調査では、施術を受けた27人のうち21人が「事前に後遺症のリスク説明を受けていない」と回答
また、15人は施術後に相談したが、クリニックから治療を拒否されたとしています。

被害者の声:
🗣 「施術前は親身だったのに、トラブルを相談した途端に冷たくあしらわれた」
🗣 「後遺症が出ても、クリニックが『失敗ではない』と言い張り、再手術には別途費用を請求された」
🗣 「施術を担当した医師が退職してしまい、アフターケアを受けられなかった」

こうした無責任な対応が、美容医療の闇をさらに深めています。


■ 美容医療を受ける前に確認すべきポイント

💡 クリニック選びのチェックリスト

医師の経歴・実績を確認(ワキガ治療やエクソソーム療法の経験があるか)
ミラドライやエクソソーム療法の科学的根拠をリサーチ
カウンセリングでリスクの説明があるか確認
施術後のアフターケアが保証されているか


■ 美容医療の未来|国や学会の対応策

厚生労働省は、美容医療クリニックに対し安全管理の報告義務を義務化する方針を打ち出しています。
また、日本美容外科学会(JSAPS)は、後遺症リスクの説明方法やアフターケアのガイドライン策定を進めています。

しかし、現状ではまだまだ対策が不十分であり、被害を未然に防ぐためには患者自身が正しい知識を持つことが重要です。


【結論】ミラドライ・エクソソーム療法を安易に受けるのは危険!

ワキガ治療としてのミラドライの有効性は疑問視されており、エクソソーム療法に関しても科学的根拠が不十分です。
安易な情報に惑わされず、信頼できる医師のもとで施術を受けることが、美容医療のトラブルを防ぐ唯一の方法です。

💡 正しい美容医療の知識を持ち、騙されないようにしましょう!

 
 
 

後遺症に悩む患者「十分な説明 受けていなかった」

 

後遺症の治療 医療機関が見つからないケースも

 

厚労省や学会 対策強化へ

美容医療に関する健康被害の相談が相次ぐ中、厚生労働省は、安全を確保するための対策を強化することにしています。 具体的には、美容医療を行うクリニックなどに対し、年に一度、安全管理を適切に行っているかどうか、都道府県などの自治体に報告するよう義務づける方針です。 また厚生労働省が去年、美容医療を手がけるクリニックなどに行った調査では、後遺症などのトラブルに対応するマニュアルや研修を準備していない所は、33.8%に上っています。 こうした中、美容医療に関係する学会などは、後遺症などのリスクを事前に説明する方法や、アフターケアの体制をどのように整えるかなどをまとめた「ガイドライン」を、今後、策定することにしています。

専門家「リスクや対応 クリニックの医師に詳しく聞いて」

日本美容外科学会=JSAPSの原岡剛一理事は、後遺症などのトラブルが相次いでいることについて、「美容クリニックの中でも安全対策に力を入れるところはあるが、対応が十分と言えるクリニックは決して多くは無い。まずは自分たちで診療や治療にあたり、大学病院などで高度な治療が必要になった場合は、紹介状を書くなど責任を持って対応すべきだ」と指摘しています。 その上で、美容医療の利用を考えている人に対しては、「どんなリスクが考えられるかや、万が一、合併症や後遺症が起きた時に、どんな対応を取ってもらえるのかを、クリニックの医師に詳しく聞いてほしい。そこで納得が得られなければ、利用を控えることも大切だ」と話しています。』