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悪徳美容外科医の例 ケース1

美容外科医にはどんなイメージがありますか? 高額所得者、脱税、金満生活、芸能人との交友・・・ 時々、メディアが美容外科医が起こす事件を大きく報道するため美容外科医のイメージがかなり社会的に保険診療を行う医師たちと異なるイメージが創り上げられています。 脱税、猥褻、覚せい剤、死亡事故・・・ 実は、こういった犯罪を起こす確率は美容外科医だから高いわけではありません。 社会の人口比率から考えても変わらないのです。 真面目で勤勉で患者様のことを考えた診療を行う美容外科医も決して少なくありません。 ニュース性が高くより注目を集めるため美容外科医が起こす事件、トラブルにはメディアが過剰に反応して面白おかしくテレビ、雑誌などで取り上げられることが多い気がします。 しかし、犯罪に手を染めたりとんでもない悪行を行う美容外科医が存在していることも事実です。 形成外科出身のI医師はアンチエイジング専門医としては有名な存在でした。 関東の私大医学部を卒業後、形成外科医として働いていましたが、途中から某カツラ企業の顧問的存在となり診療所を任されることになりました。 もともとの移り気な性格から診療に対しての意欲もなくデタラメナ診療を行い、クレームが殺到してフライデーで悪徳医師としてフォーカスされたこともありました。 その後、形成外科医、アンチエイジング専門医師を売りにして某セミナー会社が行う講師として講演したりしていました。 メディアでの露出も多く、名医?として活躍されていました。 ヒト成長ホルモンのセミナーでは、ヒト成長ホルモンの密輸を示唆しそのデタラメで違法な内容にセミナー参加者が激怒してセミナー会社とI医師に詰め寄るといったパニックになりました。私もこのセミナーに参加しておりましたが、前代未聞の出来事でした。 I医師は内分泌専門医でもなければ、しっかりしたヒト成長ホルモンの投与知識、技術の習得していなかったのです。それどころか厚生労働省も認可しておらず、米国でも投与に規制があるヒト成長ホルモン製剤の違法な密輸を自慢していたのです。 アンチエイジングに欠かせないホルモン補充療法ですが、形成外科医や美容外科医が片手間に行えるほど簡単ではありません。 こういった資質の医師をセミナー講師と招き高額なセミナー費用を要求する企業にも問題がありました。 この後、形成外科の大御所であるO医師がI医師の後始末セミナーを後日、行うことになりました。O医師のような多くの医師から尊敬され 素晴らしい実績、経歴を持つ医師が、I医師を支援することは理解できません。 その後、I医師は共同経営する勤務先の医師ともめてクリニックを追い出され、エステサロンオーナーが経営する怪しげなクリニックの常勤務医師となり覚せい剤乱用で逮捕されました。 I医師はアンチエイジング化粧品会社の顧問もしていました。 I医師は逮捕前にはすでに自己破産宣告をしており、多くの同業医師から詐欺まがいの行為で金銭を集め自らの道楽に使用していることが発覚しました。 医師としての勤務中に覚せい剤を使用していた疑いがあるのです。 形成外科認定医としての美容外科医を売りにしたI医師の末路です。 覚せい剤で逮捕されたI医師ですが、医師のライセンスはおそらく剥奪されないでしょう。数ヶ月、数年後には過去の診療と同様にメスを振るったり、ホルモン補充療法をどこかのクリニックで行っているかもしれません。