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悪徳美容外科医の例 ケース3
死亡事故。医療ミス。整形失敗。
美容外科医が起こす医療事故はかなり大きくマスコミが取り上げられるケースが多いようです。
保険診療と異なり、美容外科診療には患者様の主観が入り込み、整形失敗という明らかな医療事故は実際、少ないようです。
しかし、死亡事故は別です。
ある美容外科では、外科や美容外科経験のほとんど無い医師を積極的に採用します。
普通は臨床経験豊富な医師が優遇されるべきですが。
実は、ある美容外科は低価格を売りに患者様を集客し、流れ作業的に手術をするクリニックだったのです。
一人の患者様に対してゆっくりカウンセリング時間を取り、丁寧に経験がある専門医が美容外科手術を行うことは収益的にマイナスになるという判断で、未経験にちかい技術で流れ作業のように雑に手術を行う方針なのです。
臨床経験豊富な医師は当然、こういった診療には疑問を持ちますが、ほとんど臨床経験の無い医師は、こういった診療が当然のように考えてしまいます。
つまり、流れ作業で行う雑な手術が本来の美容外科手術と考えて安易に行っているのです。
二重まぶたが2万円台、豊胸 22万円 などと驚くような低価格で集客して手術を行っているクリニックです。
二重まぶたの手術が一般的な相場から言って驚異的な価格であることは専門医の私が考えても疑問です。
手術を受けられる患者様へのカウンセリング、準備、手術、アフターフォロー、保証を考えると原価を割っています。
これで本当の医療は受けることは出来ません。
このクリニックの大手だから安心、最高級の安全・安心というキャッチコピーにも疑問があります。
私はこの美容外科で手術を受けられた患者様のやり直しの再手術を数多く行っています。手術手技の稚拙さは、患者様の術後の状態をみても明確です。
実は、この美容外科クリニックは過去に死亡事故を起こしマスコミが大々的に取り上げたことがありました。
医学部卒業後間もない勤務医師に、ワキガの手術を行わせました。
外科での研修や医学的基礎知識に乏しいこの医師は、患者へ致死量の麻酔薬を注射したようです。
患者様は、注射後麻酔薬中毒で死亡。
緊急時の対処方法もわからない医師だったことが患者様のご不幸を招きました。
局所麻酔薬ショックは10万人に1例の割合で発生する可能性があるといわれています。
適切な処置を行えば救命できることもあります。
このクリニックのケースは患者様の体質ではなく医師側の能力に問題がありました。
流れ作業で経験無い医師では、こういったトラブルに一切対処できません。
この美容外科クリニックの医師たちはほとんど美容外科学会への出席も発表も行いません。学術交流で新しい手術手技や考察は自分達の流れ作業的手術に支障がでるのでしょうか。
当然、この美容外科クリニックには学会が認定しました専門医は一人もいません。
死亡事故を起こしたにも関わらず低価格手術費用を売りにこの美容外科クリニックが現在も益々の発展を遂げている事実には驚きます。
美容外科医として18年目になる私が、美容外科手術は慎重にと唱える中、大学医学部卒業直後に大きな手術を簡単と患者へ伝えて執刀する某美容外科医師。
患者様の権利を守り、美容外科医の社会的に認識されるためにはこういった医師たちは排除されるべきと考えております。