Reading Time: < 1 minute新型コロナに関します報道で 経済的ダメージのみならず 東京オリンピック開催への影響が心配になります。
スポーツ関係者であり医師の立場から そしてリスク管理を大学院で講義します立場から 現時点で 予定通りの開催は極めて困難であると 感じています。
願いはどんなことがあっても オリンピックを開催してほしい。最大限の感染防止配慮や安全策を講じ なおかつ有効な治療法がオリンピック前までに確立し 劇的に感染者が減少し・・・
しかし、その願いと反して ヨーロッパでは国境封鎖、イタリア、フランスなど一般商店全土での閉店、NAB F1 サッカー、プロボクシング興行、フィギュアスケート世界選手権、多くのスポーツのワールドカップが中止になりその開始日さえわかりません。
オリンピック予選 代表選考大会の延期、中止もありオリンピック代表選手の選考すら実施できない競技もあります。
これから確実に南米、アフリカ、南半球の諸国への感染拡大・・
3月中旬のこの状態で7月下旬からのオリンピックは物理的、医療的にもかなり困難となってしまいました。
オリンピックにはリハーサルや準備が必要です。そして報道もこれからオリンピック一色になる時期に来ていました。
しかし、新型コロナの拡大とともに新型コロナ感染者数 死亡者数の報道がメインとなり オリンピック関連の報道は極端に減ってしまいました。
スポーツ界に長年足を踏み入れ多くのアスリートの方々と交流していた立場から 彼らの 現在の居ても立っても居られない気持ちを想うと本当に心が痛みます。
新型コロナの感染で苦しまれる方々、濃厚接触者として自宅待機して不安な日々を送られている方々のお気持ちを想うと スポーツどころではないとお叱りを受けるかもしれませんが、人生をかけオリンピックという目標に精進されてこられたアスリートの心のケアや彼らの現在の立場も是非、すこし考える機会が持てましたら幸いです。
多くのアスリートの活躍が社会に勇気と元気を与えてくれると信じています。
私は呼吸内科医でも感染症専門医でもありませんが 現在の人類の歴史史上まれにみるパンデミックという危機的状況の中で微力ですが自分でできることを見つけ 少しでもスポーツ関係者かつ医療従事者として努めたいと思います。