tps://www3.nhk.or.jp/news/html/20240327/k10014403771000.html
過去にもサプリメントによる健康被害は多数起こっています。
しかし、国内の製品でこれほど大規模で死亡者が出るような事故はレアケースです。
小林製薬の被害状況の発表や報告も遅くなり被害が拡大しました。
健康食品は安全!
と多くの方が思い込んで毎日摂取されています。
しかし、治験を行ったわけでも安全性も各メーカーが確認しているだけで薬剤のように厳密な臨床データーは存在しません。
サプリメントは成分以外にも防腐剤、滑沢剤、着色剤、増粘剤、ベース基材・・・など極めて多くの不要成分が必要成分以外に含有しています。
主成分が安全でも他の成分が安全とは限りません。
私は順天堂大学医学部大学院 病院管理学で 【代替医療と倫理】の講義を受け持ってサプリメントのリスクやアプローチ法を解説しております。
小林製薬さんのような巨大企業のリスクマネジメントにも今回大きな問題がありました。
報告も遅れて問題になっています。
この企業は きわめて斬新な商品をリリースして注目を集めています。素晴らしい商品も多いのですが、中には 子ども虐待商品と酷評されています 【キズドライ】 という
消毒薬剤を販売されています。傷への消毒は昭和の医療行為。現在では水道水で洗浄が原則で傷への直接消毒は行いません。
現在の医学では創の治癒は湿潤環境が常識。 乾燥させることで治癒が遅れるだけでなく感染のリスクも高まります。
昔からの傷は乾燥させる をイメージを利用した 問題商品なのです。
多くの医師からこの企業へこの商品に対するクレームが入っているにもかかわらず未だ販売を続けているというのは企業体質なのでしょうか? この商品で多くの子供たちの傷の治癒が遅れていないか心配です。
今回の事件も1日も早く 大きな健康被害を引き起こした 原因物質とメカニズムが特定されて被害に遭われました患者様の治療に役立つことを祈念申し上げます。