Reading Time: < 1 minuteホクロのご相談でお勧めできない身体の部位があります。 先日も肩のホクロを炭酸ガスレーザーで除去したが醜いケロイドになってしまったが顔は大丈夫でしょうか?というご質問をいただきました。 診察してみますとケロイドというより肥厚性瘢痕。 盛り上がった状態でやや赤みが。 美容外科専門医なら絶対に手を出さない部位ですが全く説明も受けずに炭酸ガスレーザーのでのホクロ除去をされてしまい、盛り上がった状態は、患者の体質と責任転嫁(ケロイド体質だから盛り上がったのですよ)。 私の診断ではケロイドではなく肥厚性瘢痕。肩は常にテンションが皮膚へかかる部位ですので傷は張力に抵抗して盛り上がって治癒します。つまり、肩のホクロを除去すれば肥厚性瘢痕となり盛り上がってしまいかえって目立つことも。 患者様の体質や責任ではなく 医師の術前の説明不足と言い逃れ。 また胸部中央 つまり胸骨上も同様にホクロ除去を行うと盛り上がって肥厚性瘢痕となる危険エリア。 こちらも除去は極力お勧めできません。 ホクロ除去はスキルなく炭酸ガスレーザーで容易に除去できる?ため多くの施設で患者様へ十分な配慮や説明なく実施されているようです。 しかも炭酸ガスレーザー照射では熱エネルギーの進達調整もむつかしい場合も少なくなく 熱傷性瘢痕になりやすいのです。 炭酸ガスレーザー・・・レーザーというひびきはよいのですが、30年以上前から行われている治療法で決して先端治療ではありません。 スキルがない医師も容易にできるためホクロへの照射を安易に実施しているケースも少なくなく注意が必要です。 特に取り放題という雑に行う施術の場合にはかなりトラブルも発生しており 食べ放題ではないので ホクロ取り放題治療は絶対にお勧めできませんし、治療を丁寧に行う医師であれば取り放題治療は行いません。 激安の雑な治療で一生傷跡で悩む結果になりかねませんので医療機関選びも慎重に。とお勧めいたします。