脳卒中後遺症治療2
この治療材料は患者様ご自身の血液から血小板を抽出して作製されます。
血液中に含まれる血小板のグロースファクターが持つ組織修復能力を利用し、本来備わっている治癒力を高めて、治癒を目指す回復医療です。自身の血液を使用するため、非常に副作用の少ない治療です。
脳卒中後遺症とは
脳梗塞・脳出血など、脳卒中の後遺症治療
当院では、サイトカイン療法として脳梗塞・脳出血など、脳卒中の後遺症治療および認知症治療、難治疾患の治療を実施しています。
医学が進んだ現在においても一般的に脳出血・脳梗塞後の後遺症は、有力な治療法が無く理学療法などリハビリだけに回復を頼っている状況です。
認知症治療も有効な薬剤や治療法が存在しないのが現状で、各種薬剤による症状の進行を抑制するのみに留まっています。
脳神経細胞は、発症後6か月以降になると回復不可能とされ、慢性期の脳梗塞後の後遺症治療は、どの医療機関でもリハビリなど理学療法による残存機能の維持のみを目的として行われ改善を目的とした積極的な治療は行われていません。
近年、医学の進歩により脳神経細胞も回復することがわかってきました。
自己の持つ細胞や回復能力を利用し、破壊された組織を回復したり再構築する治療法です。これまで不可能とされた病状回復も改善期待されます。(効果には個人差有)
乳歯髄由来
サイトカインカクテル
(Stem cell培養上清液)
療法とは
脳梗塞(脳溢血)後の後遺症の軽減
サイトカインカクテル療法は、乳歯髄Stem Cell由来の培養上清液を利用した回復医療で、脳梗塞(脳溢血)後の後遺症の軽減などが報告されている、サイトカインカクテルを利用した治療を行っています。
札幌医科大学では、脊髄損傷に伴う麻痺により歩行が困難だった患者様が、自己細胞を投与することで症状が改善し、数週間後には自立歩行が可能になった症例などを報告しています。
ただし、Stem Cell移植治療を行う場合には、成人のStem Cellは数が少ないため、ある程度の効果を上げるには培養することで細胞の数を増やす必要があります。ところが、この培養の過程で遺伝子レベルの変化が起こることにより、細胞が腫瘍化(がん化)する可能性などの報告もなされており問題が指摘されています。
その後の研究で、Stem Cell移植治療による効果は、実は投与されたStem Cell自体が損傷の修復に寄与しているのはごくわずかで、ほとんどは投与されたStem Cellから放出される サイトカイン(成長因子)を自己の細胞が受け取り、損傷を修復していることが判りました。
実際にStem Cellから放出される各組織の指令系統を担当するサイトカインを利用することで、Stem Cell移植治療と同等の効果があることが名古屋大学より報告されています。また、名古屋大学より歯髄由来Stem Cellから放出されるサイトカインは脳神経細胞にも効果が認められ、脳梗塞後の後遺症の運動マヒが軽快したという報告もなされています。
※現在のところ、残念ながら脳梗塞後の脳機能障害については効果を示す報告はまだなされておらず、運動麻痺(運動障害)に関してのみ報告がなされている状況です。
投与量、投与期間、投与対象などプロトコールがまだ確立されておらず、エビデンスが確立された治療法ではありません。
Stem Cellを培養する際に使用した培養液には、通常、成人の数百倍にのぼるサイトカインが含まれていることが分かっています。これまでの脂肪Stem Cell由来の上清液に比較して炎症も惹起せず有効性も高い報告があります。
このサイトカインを多く含む培養液をサイトカインカクテル(Stem Cell培養上清液)と呼びます。
サイトカインは腫瘍化(がん化)する心配がありません。また、Stem Cell移植療法と比べても同レベルの治療効果が期待できる回復医療として歯髄由来サイトカインカクテル療法に注目が集まっています。
適応症状
- 皮膚の老化
- 麻痺
- 運動機能障害
- 視覚障害
- 嚥下障害
- 失語障害
- 認知症
- 脳梗塞後慢性期における運動機能障害
- 末梢神経麻痺
適応疾患
- 緑内障
- 視神経委縮
- 聴覚神経障害
- 交通外傷による脳機能障害
- アレルギー性鼻炎
- 糖尿病性神経症
- アルツハイマー認知症
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- パーキンソン病
- 各種神経変性疾患
乳歯髄Stem Cellおよび
サイトカインカクテルの特徴
点鼻により脳内へ直接
上清液が吸収され、作用します。
サイトカインカクテル治療は脳内に存在するStem Cellを成長因子(サイトカイン)投与により活性化して自己修復を促す回復治療です。
点鼻投与は、嗅球から細胞間質を経て脳介在部に至る経路、および三叉神経から脳幹、脊髄に至る経路、粘膜内の毛細血管により、内服、点滴より短時間かつ高濃度の薬物が脳内に到達します。
点鼻投与
(1)嗅球から細胞間質を経て脳介在部に至る経路
(2)三叉神経から脳幹、脊髄に至る経路
(3)粘膜内の毛細血管により、内服、点滴より短時間かつ高濃度のサイトカインが脳内に到達する。
治療時間 | 数秒(仰向けに10~15分) |
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治療回数 | 1~2週間間隔で10回1クールが基本治療。 |
副作用 | なし |
施術後の痛み | 報告はありません。 |
治療効果発現 | 個人差あるが翌日から実感できる場合も |
治療法
1週間間隔、ついで
2週間間隔に点鼻および
点滴をおこないます。
Stem Cellから放出されるサイトカイン(タンパク質)を使用した 乳歯髄由来サイトカインカクテル(Stem Cell培養上清液)の点鼻および点滴を行います。
各組織の指令系統を担当するサイトカインを使用するこの治療では、Stem Cell移植治療と同等の治療効果が期待されています。 単独では投与方法は、最も脳への薬物移行が早い点鼻で行います。複合治療としては点滴を行います。
料金
医療費控除の対象です。
診察費用初診のみ | 10,000円(11,000円) 再診料は不要です |
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乳歯髄Stem Cell上清液 点鼻治療 | 100,000円(110,000円) (高濃度水素吸入療法の費用も含む) |
乳歯髄Stem Cell上清液 点鼻治療 6回 | 540,000円(594,000円) (高濃度水素吸入療法の費用も含む) |
乳歯髄Stem Cell上清液 点鼻治療 10回 | 800,000円(880,000円) (高濃度水素吸入療法の費用も含む) |
乳歯髄Stem Cell上清液 点滴治療 | 120,000円(132,000円) (カクテル点滴に乳歯髄Stem Cell上清液を添加した内容成分になります) |
※高濃度水素吸入療法の費用も含みます。
※治療は、自由診療(保険診療適応外)になります。
よくあるご質問
脂肪細胞、臍帯由来ではなく乳歯髄を使用する理由治療で用いられている主な細胞には、歯髄、骨髄、さい帯血、胎盤、脂肪などから採取されたものがありますが、これまで脂肪細胞由来Stem Cellの上清液が広く使用されてきました。
当院でも以前は脂肪Stem Cell由来の上清液を主として治療に使用してきました。
HARG療法など発毛・育毛治療には脂肪細胞由来の上清液やサイトカインを使用してきました。脂肪においては、多くが脂肪吸引後の脂肪細胞が用いられ、感染性疾患のリスクも他の生物製剤同様、否定されているわけではなく、炎症反応を惹起する可能性もあります。
一方、歯髄Stem Cellにおいては、ドナー及び採取経路が確立され、有効性、抗炎症効果などの上で他の組織のStem Cellと比較して優っています。
ACR療法とは、採血した血液を遠心分離した時に得られる高濃度血小板を含んだ血漿であり、サイトカインを注入する治療ではありません。よって、Stem Cell治療とは異なり、成長因子やサイトカインを殆ど含まず、細胞賦活効果はスポーツ分野など一部の疾患に限定されます。
当院では併用療法も実施しスポーツ分野及び美容分野で治療効果を得ています。
ACR療法とStem Cell上清液の複合治療を受けられる医療機関でアスリートのスポーツ外傷に対する施術を行っています。
ACR療法は採血の必要もあり治療に時間と手間を要します。
「Stem Cell移植」と「Stem Cell培養上清」の違いは?Stem Cell移植は、Stem Cell自体を体内に入れることによりそこに含まれるタンパク質等によって炎症やアレルギー反応を引き起こす可能性があり、発熱、倦怠感などの副作用の出現リスクも。
一方、Stem Cell培養上清での治療は、成長因子やサイトカインを多く含みその効果が高く、Stem Cell移植と同等の効果が期待できます。
Stem Cellを使うかその細胞から放出される治療エッセンスであるサイトカインを使うかの違いです。
短時間で手軽に身体への負担なくできる治療法です。あらゆる投与法が可能です。
新生治療のリスクや煩雑さ手間、高額なコストの問題点を解決した 次世代の治療といえるでしょう。
Stem Cell治療 | |
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1:腫瘍リスクがある | |
2:長時間、長期間かかる | |
3:培養法によって治療効果が不定 | |
4:高額な治療費用 | |
5:肺塞栓などのリスク | |
6:点鼻での治療は原則行わない |
Stem Cell培養上清液 | |
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1:腫瘍化がほとんど無い | |
2:短時間で治療が終了 | |
3:安定した製剤と効果 | |
4:Stem Cell治療と比較して格安の治療費用 | |
5:高い信頼性 | |
6:点鼻での治療も可能で脳へのダイレクトなアプローチ |
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