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ワキガ・多汗症手術のトラブル

効果が無くてもトラブルが起こっても、顔と違い泣き寝入りでも済まされるのを前提にワキガ・多汗症手術が行われている現状があります。 ワキガ・多汗症手術は保険が適応になる手術ですが、一般的には手術後には入院をして術後のケアを行います。なぜ、入院まで必要でしょうか? ワキガ手術自体は、専門医にとって簡単なものです。 しかし、術後の安静、ケアが他のどの美容外科手術より重要です。 皮膚を一度剥がして、裏側から臭いの腺であるアポクリン腺、汗の腺であるエックリン腺、黄ばみの原因である皮脂腺を削除するため皮膚へは大きなダメージが加わります。このケア無しでは手術の成功とは言えません。 つまり、皮膚移植と同じ状態の剥がした皮膚を再度、生着させる必要があります。 少しでも安静を保てないと皮膚が浮いて内出血が起こり、その上の皮膚は壊死を起こします。 ワキガ・多汗症手術は可能であれば術後1週間は安静が必要です。少しでも動いて内出血でも起こすと大変です。 全ての美容外科手術の中で最も壊死が起こりやすいリスクの高い手術です。 壊死を起こした患者様の患部は醜い瘢痕が残ります。この傷跡に悩む女性患者様を数多く診察してきました。 ワキガ・多汗症手術の傷跡を知っていれば患者様は絶対に手術を受けなかったと思います。 このリスクの高いワキガ・多汗症手術を日帰りで通院無しで行うことは医学的に不可能です。 簡単・完全・すぐに日常生活が送れる効果的なワキガ手術は絶対にありません。 どんな上手な専門医が丁寧に手術を行っても100%臭いが無くなることは困難です。 こういったリスクを手術前にしっかり患者様へ説明することは当然の義務です。 残念ながら多くの美容外科では手術のメリットのみを強調してリスクを十分説明していないようです。 吸引法では満足な効果もほとんど期待できません。超音波で確実に治療することも困難です。 患者様の身体に傷をつけるだけで効果が無いワキガ手術を行い、高額な手術費用を要求する美容外科医。 見えない場所だからクレームになりにくい、手術内容が内容だけにクレームになりにくいという患者様の弱みに付け込んで強引に手術を勧める美容外科医の存在には驚きます。 美容外科医は効果だけでなく傷跡の管理もしっかりする義務があるのです。 全く傷跡が残らない、効果的なワキガ・多汗症手術は存在しないのです。