2023年12月28日
レーザー治療と吸収曲線
Reading Time: < 1 minute本日はスタッフを集めてレーザー原理の基本中の基本である吸収曲線の説明を行いました。
吸収曲線がしっかり理解できていないとレーザーでの治療の意味が分からなくなります。
生体には
水
赤血球
メラニン色素
の3つの物質が レーザー照射時に考えるべきターゲットとなります。
いかに他のターゲットにダメージを与えず、メラニンを効率よく破壊するのかがレーザーによるシミ治療の原理です。
波長だけでなく他のターゲットの吸収率も考えなくてはなりません。
これに様々なレーザーの波長を考え、深達度、吸収するターゲットも考慮して治療を行います。
波長が長いほど光は深く進達して
波長が短いほど光は浅い部位までしか進達しません。
これに パルス幅、エネルギーといった疑念が加わります。
・波長
・パルス幅
・エネルギー
がレーザ治療にとりまして重要なポイントなのです。
532nmの波長のQスイッチYAGレーザーは表皮のメラニンをターゲット
1064nmの波長のQスイッチYAGレーザーは真皮の色素性疾患をターゲット(ADM、太田母斑、入れ墨、扁平母斑など)
メラニンに吸収特性が良いのはQスイッチルビーレーザー シミへの治療では切れ味が良いので皮膚科の先生方は好んで使用されますね。
最近ではパルス幅の極めて短いピコレーザーが、入れ墨除去やシミ治療に積極的に使用されるようになりました。
10マイナス12乗がピコ
10マイナス9乗がナノ
QスイッチYAGレーザーも10億分の6-20秒とかなり短いパルス幅ですが・・・
最先端のレーザー機器はどんどん進化していきますね。