2023年12月09日
シミ?ほくろ?
Reading Time: < 1 minute患者様は シミ?ほくろ?イボ?と区別がつかないことがほとんどです。
ホクロ、シミ、イボは形状が似ていましてもその成立、発生機序は医学的には全く違います。
よく高齢者の患者様で老人性疣贅という老化性の疣もしくは盛り上がったシミを除去ご希望でご来院されます。
ホクロより容易に除去可能で傷跡はまず残りませんし、再発リスクも少ないのです。
炭酸ガスレーザーでも容易に除去できますが当院ではクーリングEL法という患部をマイナス20℃で冷却して 高周波で蒸散させる治療法をよく使用して治療を行っております。
炭酸ガスレーザーでの除去よりはるかにスキルが必要ですが
短時間で可能
ダウンタイムが炭酸ガスレーザーでの除去より少ないことが多い
手技が容易
ということで炭酸ガスレーザーでの除去より多く選択して治療を実施しております。
2021年11月24日
ホクロ除去 創傷治癒理論に基づくケア
Reading Time: < 1 minuteホクロ除去後のケアはホクロ除去手技以上に重要です。ホクロ除去した直後から傷は治癒をスタートします。この時に適切なケアがされていないと治癒が遅れるばかりか 傷跡が残りやすくなってしまいます。治療直後、つまりホクロ除去直後からケアが必要です。具体的には 絶対に創部へは消毒をしないこと。乾燥させないこと。クリーム基材の塗り薬は絶対に塗布しないこと。です。
多くの患者様がホクロ除去を当院で受けられていますが必ずホクロ除去後のケアに関しまして詳細に説明させていただき患者様ご自身で行っていただくことを丁寧に指導させていただいております。
ホクロ除去後の創は 擦過傷や熱傷の処置に準じます。消毒は全く無意味であるばかりか 治癒を遷延させます。消毒によって治癒を促進させる細胞が破壊されてしまうのです。消毒をすることで感染しやすい状態にもなってしまいます。
当院では必ずホクロ除去後は医療用の創傷被覆材を貼って傷跡を保護すると同時に 湿潤療法という創部をウエットの状態に保つようにします。
これによって肉芽形成が促進されたり上皮形成が促進されます。このことがホクロの傷痕が目立たなくなることに繋がります。
ホクロ除去するということは上皮が欠損した皮膚を形成するという事なのです。この部分を保護して一刻も早く上皮形成を促せば感染リスクも無くなりますし正常な治癒が促進されて傷跡も残りにくくなります。
炭酸ガスレーザーでのホクロ除去は、熱傷が生じたと考えてホクロ除去後はケアが必要です。炭酸ガスレーザーの熱エネルギーによってホクロの組織は蒸散しますが正常皮膚へも熱ダメージが加わるため熱傷が起こるからです。このため 単純な擦り傷よりもホクロ除去後の創は治癒が遅れます。
3日間は医療用被覆材を貼ったまま放置で構いません。3日経過してから被覆材を自ら剥がしていただき創部を水道水、シャワーなどで洗浄していただきます。垢や汗など感染源となる細菌も洗い流されます。その後、さらに3日間ほど医療用創傷被覆材もしくは市販のキズパワーパッドを貼っていただければ 治癒が完了します。
https://www.sakae-clinic.com/wound/p01.html?_ga=2.16767669.22389379.1637503973-1223386255.1510898913
血流の良い顔は数日の塗布で上皮化が完成しますが、身体や四肢特に足や背中は血流が悪く1週間でも上皮化しないことが多く 長期間の創傷被覆材の使用はかえって傷の治癒を遅らせるため多少 ジュクジュクしていても乾燥させて治癒を待つこともあります。
3か月ほどは赤みが残りますからホクロ除去部位へ紫外線の直接当たることは避けていただきます。紫外線が当たると上皮化が完成していないと色素沈着の可能性があります。
抗生剤服用などはよほどのことが無い限り不要です。
2021年11月23日
ホクロ除去 盛り上がった形状
Reading Time: < 1 minuteホクロ除去は、部位や大きさ ホクロの種類、形状などで治療法が異なります。
当然悪性を疑えば切除して 組織を病理学的検査によって 悪性の有無 と組織学的確定診断を行います。
一般的にダーマスコープで悪性所見が認められず明らかに良性のほくろまで全て切除による除去をしてしまうと切除後の傷痕がホクロ以上に目立ってしまうことも少なくありません。
形状は、
1:盛り上がったホクロ
2:やや盛り上がったホクロ
3:平坦なホクロ
に分類されますが、この中で盛り上がったホクロが 容易に除去可能で傷跡も残りにくいと言えます。
ホクロ除去にはすでに30年ほど前から炭酸ガスレーザー照射による蒸散法で施術が行われてきました。
レーザーと聴くと最先端のイメージがありますが 炭酸ガスレーザー機器自体のシステムは30年も前のシステムとほとんど原理は進化していません。
理論的なことも同じなのです。炭酸ガスレーザーだから綺麗に除去できるとは限りません。炭酸ガスレーザー照射を 取り放題 で安価でホクロ除去を行っています医療機関でただ照射されただけでホクロも除去されず熱傷痕だけで残ったケースのご相談が後を絶ちません。
炭酸ガスレーザーだから綺麗に除去できるということはありません。特に盛り上がったホクロでは 高周波による熱でホクロの組織を慎重にかつ緻密に蒸散させ熱傷後瘢痕を回避させ傷跡を目立たたないように除去する方法を当院では推奨します。
あえて炭酸ガスレーザー照射を行わない。もちろん技術的には高度な技術が必要となりますが とても綺麗にほとんどのケースで除去できて術後の傷跡も目立ちません。
平坦なホクロでは色素が真皮の深層や皮下組織まで及んで一度に完全に除去しようとしますと抉れるように 深い部分までの蒸散処置が必要となり瘢痕化しやすいため1回での完全除去は困難なことも少なくありません。
その点、盛り上がったホクロは盛り上がったホクロ組織をまず平坦まで蒸散させれば 綺麗に傷も治癒して傷跡が残りにくくなります。ホクロは専門医なら どの治療法がベストでケアが必要か術前に診断可能です。
2021年03月01日
ホクロのご相談が増えました。
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Reading Time: < 1 minute新型コロナ感染が広がりマスクで顔を覆うことになり目元だけしか露出しなくなりました。
室内ではマスク着用を義務つけられている会社も少なくありません。
現在、ホクロ除去を行う 患者様が急増しています。
ホクロの除去は、炭酸ガスレーザー治療が有名ですが当院では 炭酸ガスレーザと比較して傷跡が残りにくく 短時間で確実に除去できる電子エネルギー での熱による 蒸散治療もしくはツリウムレーザー(Lavieen)によるホクロの組織の蒸散治療をお勧めしています。
>>ホクロ除去について
ホクロ取り放題 定額制で施術を実施されます 医療機関では炭酸ガスレーザーを使用した除去が一般的ですが、かなり目立つ肥厚性瘢痕という傷跡が残る可能性も少なくなく慎重に検討が必要となります。
炭酸ガスレーザーでホクロ除去された肥厚性瘢痕状の傷跡のご相談でご来院されます患者様も少なくありません。
CO₂もしくは炭酸ガスレーザーホクロ除去は レーザーという名称で 最先端
のイメージがありますが、すでに臨床で使用されるようになって 25年以上。
ある意味 陳腐な治療でホクロを丁寧に除去する治療法としましては必ずしも第一選択として推奨されません。
実は私も25年以上前、当時 800万円ほどの定価で販売されていた日本赤外線工業社(ニーク)が開発した国産の炭酸ガスレーザーシステムを使用してホクロ除去を行っていました。
私が美容外科医として働き始めた当時は、ホクロ除去の治療法は切除が原則でしたのでレーザー光線を照射するだけでホクロが蒸発して消えて無くすことができる炭酸ガスレーザーシステムは画期的で魔法の機器のようでした。
傷跡は切開手術より目立ちにくく 25年以上前は瘢痕治癒もそれほど問題になりませんでした。
施術をレーザーで受ける 患者様もホクロのふくらみや色が改善すれば満足していた時代でした。
しかし、現在ではもっと綺麗に除去できるシステムがあるため炭酸ガスレーザーでの除去の肥厚性瘢痕などの傷痕の問題がクローズアップされてきたのです。
私も25年前の同じ治療方法を現在でも行うことには抵抗があります。
現在では、主に盛り上がったホクロはラジオ波による電子エネルギーによる熱でホクロの組織を蒸散させる治療法での除去を行っています。
平坦なほくろではツリウムという媒体のレーザー照射を行って組織を蒸散させ除去します。
ホクロの診断は、ダーモスコピーという機器で行います。
悪性を疑った場合は必ず切除もしくはくりぬき法で 患部を除去して病理検査を行い診断を確定させます。
確実に良性腫瘍の診断が得られた腫瘍、ホクロのみ切除は行わず電子エネルギーでの蒸散やツリウムレーザーでの治療を選択します。
アフターケアは、医療用シールを数日貼って 湿潤療法を行う処置を実施して、患部の消毒は行いません。
傷への消毒は消毒薬による組織障害作用で創傷治癒が遅れ感染のリスクも高まります。
ホクロを除去する理由の一番の理由は審美的目的ですが、占いで除去したほうがよいと勧められたり、痒みや痛みなどの症状がある場合のこともあります。
ホクロ除去は 全て傷が同じように治癒して目立たなくなるというわけではありません。
身体部位により傷跡が隆起して肥厚性瘢痕という状態になることもあり慎重に術前に検討が必要になります。
顔では口周り、下顎、頬骨の上が傷痕が目立ちやすい部位となります。
身体では肩、三角筋の上、胸骨上が目立ちやすくその理由は皮膚の緊張度が高く常に周囲に傷跡が引っ張られる状態になってしまうことです。
特にこれらの部位では肥厚性瘢痕という白く盛り上がって治癒するケースが少なくありません。切除手術も部位によっては殆んど傷跡を残さず治癒させることもできますので、ホクロがあまりにも大きい場合は手術を選択する必要もあります。
鼻先は すぐ下に軟骨があるため 切除は困難で 切除以外の治療法を選択する必要があります。
ホクロ除去は、美容外科手技としては難易度は高くありませんが術後のケアや術部位の選択など注意すべき点も多く 治療を受けられる前には リスクとベネフィットをよく担当医から説明を受けることをお勧めします。
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