2019年06月08日

美容外科・美容皮膚科 トラブルの実態 No.4

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高額な美容外科手術

私のクリニックには時々、想像を超える高額な美容外科手術を要求され手術を受けて結果が思わしくなく再治療を希望されて来院される患者様がみえます。 二重瞼で120万円。 全く効果がないばかりか、傷をつけられただけ。 埋没法では10万円前後が美容外科手術費用の相場です。 Aというクリニックではどの手術も高額な治療費用を患者様へ要求します。 広告では相場どおりの手術費用が掲載されています。 鼻のプロテーゼによる手術では250万円。 貴方の目は特殊だから、貴方の瞼の手術はすぐしないと垂れてしまい大変なことになる、特別に有名で二重瞼専門の先生が本日お越しになっているから特別に今すぐに手術を受けることができる。これを逃したら大変、後悔することになる。などいろいろな理由を付けて強引に手術を薦め高額な手術費用のローンを組ませる。 医療とはかけ離れた行為。 このクリニックは過去には美容外科手術の麻酔管理の失敗で患者様を植物状態にして問題になったクリニックです。 芸能プロダクション提携クリニックという派手な広告で集客しほとんど美容外科手術経験のない医師に手術を行わせる。 カウンセラーという医療資格を持たないスタッフが患者を心理的に追い込み当日手術へと誘い込みます。 まるで催眠術をかけられたかのように高額なローンを組んで手術を受けることになる患者様も少なくありません。 美容外科手術はよほどのことがない限りカウンセリングとは別の日にしっかり準備をして受けるべきです。 当日手術には、患者を逃さないというクリニック側の意図があります。 当日手術には患者様サイドのメリットはありません。 美容外科手術を受ける前にゆっくり本当に自分にとって手術が必要かどうか再考してください。 緊急性のない美容外科手術はゆっくり納得してからでも遅くはありません。
2019年06月08日

美容外科・美容皮膚科 トラブルの実態 No.3

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男性性器手術のトラブル 形成外科専門クリニックの不可思議。

陰茎の手術は形成外科の看板の元に行なわれています。 そこでは手術台に乗せられ、カウンセラーと称する男性スタッフに、粗チンと辱められながら、男性器を大きくするにはコラーゲンを20本位打たないとダメだと言われて15万円と思って包茎手術を受けに行ったのに手術台の上で200万円のローンを組まされるようなことが公然と行なわれている実態があります。 これは新聞・雑誌など多くのマスコミで大きく取り上げられたことでもあるのに改善されていません。患者心理として自分の恥さらしなので公に出来ないからです。 つまり泣き寝入り状態です。 私のクリニックにも包茎手術をUクリニックで275万円の手術費用ローンを組まされて受けてしまった学生が相談に来院されたことがありました。 私の顧問弁護士が依頼主の学生が手術後の状態が思わしくないため診察をして欲しいとの以来でした。 また、275万円の手術費用が適切かどうかの見解を求められたのです。 陰茎の一部には過剰に注入されたコラーゲンがシコリとして残り、縫合された部位は開いて部分的に壊死を起こしている状態でした。 あまりにも雑な手術手技に驚きました。 このクリニックでは通院不要をうたい文句にしていました。通院不要は手術後はどうなっても知らないよ、と医師から言われているようなものです。患者様サイドのメリットは一切ありません。良識ある医師であれば術後の患者様の状態は気になるはずで術後ケアも必要です。溶ける糸は傷跡をキレイにすることを考える美容外科医では使用しないでしょう。 手術に責任を持つ医師は必ず術後のケアのための通院をお薦めします。 結局、この学生は2週間の通院で大事には至りませんでしたが、手術費用の返金には至りませんでした。 陰茎の手術は、包茎とは別に長茎増大手術(長く太くする手術)というのがありますが、陰茎は奥の方でしっかり固定されてますから、手前の2種類の靭帯を切ったところで前方に引き出すことは出来ません。 また増大手術は組織壊死を起こしたり醜形を呈しますので奨められません。 陰茎専門クリニックとして包茎・長茎増大手術のみを行なうところは美容外科医としてのトレーニングを十分積んでいない医師がほとんどで要注意です。 包茎手術は高すぎても安すぎても問題があります。 ある大手美容外科クリニックではアルバイトの医師にクランプ法という雑で安易に行う手術法で流れ作業的に行っています。 手術費用は安いのですが、手術痕も醜いものです。 手術には適正価格があります。 納得できない治療費用には疑問を持ってください。
2019年06月08日

美容外科・美容皮膚科 トラブルの実態 No.2

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美容外科・美容整形・美容皮膚科の診療科目とは?

美容外科・美容整形・美容皮膚科・美容内科 この診療科目で正式に厚生労働省が認可している診療科目は、美容外科のみです。 美容皮膚科診療を行っていても美容外科の診療科目しか正式には標榜できません。 HPは特別な規制がありませんが、タウンページやオフィシャルな雑誌に広告を掲載する場合は、美容皮膚科の診療科目は使えません。 日本では大学の医学部を卒業して医師のライセンスを取得すればすぐに医師として治療行為が行えます。 自分が進む道も自由に選択できます。 基本的には2年間の臨床研修を経て専門を決定します。 美容外科の講座は、北里大学、東京大学など少しづつですが、大学でも専門講座があります。 しかし、ほとんどの場合は、美容外科開業医の下で研修を行い、美容外科医としての技術や知識を身に付けます。 残念ながらそのレベルには大きな差があり、患者様本位の医療行為を行っているとは考えられない施設もあります。 手術適応を教えず、全て患者が希望すれば美容外科手術を行う。 手術不適応な状態でも当日、強引にダウンタイムがある手術を行っているクリニックもあります。 当然、手術のメリットのみを強調して術後の経過や手術のリスクの説明は行いません。 こういった医療機関で研修を行い手術のテクニックを身に付けた医師が短期間で新たに美容外科クリニックを開業する。 つまり短期間で不十分な研修を行っても美容外科として標榜した美容外科クリニックが開業できるのです。 医学部卒業2年目で堂々と経験豊富なカリスマ美容外科医としてHP上で自己紹介されていた先生もいるのです。 美容外科医18年目の私でも美容外科医としてまだまだ不勉強と考え毎日、勉強を行い、学術集会、セミナーへ初心に戻り参加しまして日々精進しております。 たった1,2年でどれほどの経験が積むことができ知識が身につくのでしょうか? 大きな疑問です。 形成外科医と美容外科医も大きく異なることはご存じない患者様も多いようです。 形成外科医が良い美容外科医であるとは限らないのです。 良い美容外科医とは自分の出来る範囲で丁寧に一生懸命、患者様のための医療を行う医師ではないでしょうか?
2019年06月08日

美容外科・美容皮膚科 トラブルの実態 No.1

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美容外科・美容整形・美容皮膚科の広告

美容外科治療を受ける前に患者の皆様は、どの医療機関で治療を受けるか決める時には情報収集を行います。 以前は、雑誌広告や新聞広告などの紙媒体が中心でしたが、最近ではインターネットの普及とともに各検索エンジンで直接、医療機関のHPを見て情報を得ている方が多いのではないでしょうか。 テレビで宣伝をしているから安心、有名なクリニックだから安心と多くの方は考えているようです。 宣伝・広告には莫大な予算がかかります。 メジャーな全国誌に1Pカラーで広告を掲載しますと150万円から180万円が掲載料の相場です。 複数のメジャーな全国誌に広告を掲載するだけで年間の広告予算が1億をはるかに超えるクリニックも数多く存在します。 患者様の数は限られているため、広告投資費用は高額な手術を行わないと回収できないことになります。 つまり、美容外科のドル箱と言われています、豊胸手術、脂肪吸引、フェイスリフト、ヒト成長ホルモン補充療法といった治療を行い収益を上げようと考えるクリニックが出てきても不思議ではありません。これらの治療は単回で100万円を超える診療報酬が得られます。 実際、経験の少ない医師が新規開業資金を早期回収しようと考えこれらのハイリスク・ハイリターンの手術をメインに行い大きなトラブルを起こしているケースも存在するのです。 莫大な広告費回収のため適応外の患者様へ手術をお薦めして行う。 患者様サイドでも美容外科手術、担当医の経歴、専門性、などの情報分析が必要です。 良心的な医師は自信のない手術や治療は一切行いません。 手術や治療も十分適応を考慮して慎重に行います。 広告には決してリスクやデメリットが掲載されていません。 広告はあくまでも情報のひとつと考えた方が良いでしょう。 最近では、皮膚科医が美容皮膚科の診療を掲げ治療を行っているクリニックが急増しましたが、業者から得た知識のみでいきなり新しい施術を行うケースもあります。医師本人がまだ直接行うのであればよいのですが、全てナース任せで診療技術を持たない皮膚科医の診療で効果がある治療も疑問視されてしまっては残念です。 患者様へは広告は鵜呑みにせず、納得いくまで情報収集とカウンセリングを受けられることをお薦めします。

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