そのため、これらの部位への使用は禁止されています。
なぜデリケートゾーンへのミラドライは危険なのか
ミラドライは皮膚の上から「面」でマイクロ波を照射し、皮膚の奥の汗腺を熱で破壊する機器です。ワキには十分な脂肪の厚みがあるため、奥にある大切な組織への熱をクッションのように遮ることができます。
しかし、デリケートゾーンは脂肪層が非常に薄いため、熱が直接奥深くまで届いてしまいます。
その結果、汗腺だけでなく周辺の皮膚や筋肉、血管までが広範囲に焼き焦げ、死んでしまいます(組織壊死)。
血が通わなくなった壊死組織は、細菌に対する抵抗力がなくなります。
特に排泄物などに近く細菌が非常に多いデリケートゾーンでは、猛烈な勢いで細菌が増殖する原因となります。
この細菌や毒素が血管から全身へ回ると、多臓器不全(トキシックショック症候群など)を引き起こします。
実際に海外の法医学雑誌(2022年)でも、適応外治療による死亡事故が症例報告されています。
この事態を重く見た日本皮膚科学会などの主要学会は、2023年に「適応外の部位へのミラドライ使用を厳しく禁止する」という注意喚起を出しています。
「EL法(電気分解法)」が選ばれる理由
この「広範囲な組織壊死」という最大のリスクを避けながら、すそわきが(陰部のニオイ)を根本から治療する方法として「EL法」があります。1.「点」でピンポイントに処理するから安全性が高い
EL法は、表面が保護され先端だけに通電する「絶縁針」を毛穴に挿入し、ニオイの元(アポクリン汗腺)だけを直接破壊します。
ミラドライのように周囲をまとめて焼き焦がすのではなく、「点」で処置するため、脂肪が薄い部位でも奥の大切な組織を傷つける心配がほとんどありません。
2.皮膚が死んでしまう(皮膚壊死)リスクがほぼない
メスで切る手術や、面で照射するミラドライに比べ、EL法は「皮膚の壊死」や「血腫(血が溜まること)」のリスクが極めて低いことが臨床データで分かっています。
皮膚を健康に保てるため、重大な細菌感染を起こす原因そのものを防げます。
3.当日からシャワーが可能で、日常生活に響かない
治療した箇所の周辺組織が傷つかないため、術後にぐるぐる巻きにして固定する必要がありません。
当日からシャワー浴ができ、お仕事や学校、スポーツなども普段通りに行えます。
脂肪が薄くデリケートな部位だからこそ、周囲の組織を巻き込まない「EL法による点のアプローチ」が、医学的な安全性から見ても推奨される選択肢です。
【自由診療に関する確認事項(限定解除要件に基づく記載)】
治療名:EL法(電気分解法/ワキガ・多汗症治療)治療法:汗や臭いの元となるアポクリン汗腺をピンポイントで除去する治療法
費用の目安:198,000円〜825,000円(税込)
主なリスク・副作用:違和感、毛包炎、施術後の赤み、内出血、一時的な色素沈着が生じる場合がありますが、通常は時間の経過とともに軽快します。効果の現れ方や持続期間には個人差があります。