2021年11月23日

ワキガ治療 を看護師が担当する治療法

Reading Time: < 1 minuteワキガ手術は当然ですが、医師が行います。 しかし、最近、ワキガ治療を看護師が行ってトラブルがかなり起こっている事実があります。 手術以外のワキガ治療としまして ミラドライ、ビューホットなどがあります。最近ではHIFUといった超音波を使用した治療も行われるようになってきました。 これらの治療の共通点は、全て機器を使用して それぞれの専用プローブを患部へ押し当て照射する方法を採用しています。 このため手技としましては単純で看護師でも治療は可能といえます。 しかし、看護師は 医学を学んだわけではありません。看護学は学んでも皮膚科学や創傷治癒、美容医療の専門家ではないのです。看護師でも医師でもプローブを皮膚へ押し当てて照射するだけだから同じではないのです。 まず、個人差がありますので皮膚の状態や施術範囲、など個々の患者様の状態に応じて 出力、照射時間、範囲、など詳細にパラメーター設定が必要となり業者から渡されるマニュアル通りでは十分な結果が出ないばかりか きわめて重篤な皮膚損傷や熱傷、神経損傷も実際には医療事故として起こっています。 では、どうして看護師がワキガ治療を行うのか?理由は以下の事であることが想定されます。 1:施術時間が長時間になり医師の報酬を考えると割に合わない 2:手術は医師だが予約状況から看護師しか手が空いていない 3:業者の営業で看護師でもできる簡単な治療といわれ機器を購入した 4:価格競争になっていかに治療コストを下げるかを考えると看護師が施術を行わなければ経営が成り立たない 5:医師がワキガの事を何も知らない このため、看護師施術にはリスクだけでなく法的な問題もグレーなのです。 医療行為ですのでいくら医師の管理下にあってもワキガ治療行為を看護師が施術することは医師法上 確実に問題ないとは言えないはずです。 倫理的には絶対に ワキガ治療の看護師施術は NG行為。 この問題に関しまして長年メーカーにも進言しておりましたがことごとく無視され 恐れたことが起こりました。 ワキガ治療では無いのですが 看護師が医師の管理下ではない状態でシワ・タルミの高周波治療(報道ではレーザー治療となっていましたが)によって重度の熱傷を頸部に引き起こされ全治6か月の診断の美容医療トラブルが起こり業務上過失傷害で 某クリニックが家宅捜査を受けた報道が 実名入りでしかも その美容医療機器の名称まで報道されてしまいました。 https://news.yahoo.co.jp/articles/98c0df8670df62a988c3d9b40ea6cdbff7afabcc 死亡事故以外で警察の捜査が医療機関へ入ることは異例な事件です。 この事件は氷山の一角であり、看護師施術によって数多くのトラブルが起こっているという現実があります。 当院へも看護師施術のトラブル後のご相談が多数寄せられています。 とても残念なことですが美容医療業界が看護師施術で単価を落としてPRを行い集客するビジネスシステムが構築されつつあります。 美容医療のクオリティを落とさないためにも 看護師が行うグレーゾーンの美容医療行為を見直す時期に来たのではないでしょうか。  
2021年11月21日

子供のワキガ 治療はいつから?

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子供のワキガは、大人と比較しまして再生能力が強いこと、成長期では臭いの元になる汗腺の数増加を考慮しまして ご本人が気過剰に気にしていなければ中学生以降の治療をお勧めします。
特に女児の場合は小学4年生くらいから臭いが急に出現して気になるケースもありお子様ご本人自身が悩まれたりする場合は 小学生4年生からでも治療を行います。
子供のワキガ治療は、できる限り 痛みを抑制し、短時間で終了する治療で、術後に直ぐにスポーツ可能で学業や習い事に支障がないこと、傷跡が絶対に残らないことを大人の治療以上に配慮して行う必要があります。
残念ながらこれら全ての条件を満たして お子様でも安全に治療を行える方法は EL法、すなわち電気分解法しか治療法の選択肢がありません。
ミラドライ、ビューホット治療は痛みが強くまずお子様では術後の強い疼痛で精神的ダメージが大きくなります。
また大人には有効でも子供には効果が悪くなり 多くの回数痛みに耐えながら治療を継続していく必要があります。
手術やミラドライ、ビューホットでは麻酔の量も多くなり確実に安全に治療を受けられるとは言えません。
EL法は短時間で治療が可能であり ミラドライ、ビューホット、数々の手術と比較して30-40分の1の麻酔量で十分治療が可能です。
安全性が極めて高い方法になります。https://sakae-clinic.com/body-care/wakiga/child
2021年11月21日

性病検査キット 医療機関での性病検査

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性病検査キット 医療機関の性病検査との違い

昨今、ネット上では医療機関監修と称する性病検査キットがPRされています。医療機関での検査方法と変わらない検査ができることもあり検査結果の精度に関しましては性病検査キットと医療機関検査の結果ではほとんど差はないようです。しかし、性感染症専門医が実際に問診や視診を実施して総合的に診断する医療機関の性病検査は 単純な検査だけを行うことはないため、採取方法や潜伏期によっては 疑陰性、疑陽性の可能性も少なく患者様にとって検査キットを使用して自分で実施する場合と比較して多くの正確な情報や診断結果を得ることができます。性病検査キットの使用は、検体を自ら採取後、業者へ郵送します。被験者からの検体が到着後、
性病検査キットを販売メーカーは1.2 いずれかで検査を実施します。
1.登録衛生検査所に委託 2.自社検査所で検査 『2.自社の検査所で検査』性病検査キットは外注費が抑制され性病検査としては有利です。精度に関しては、ほとんど差はありません。 初診時、完全な診断ができなくても問診、視診、症状や経過などから専門医は性感染症の可能性を診断します。 https://sakae-clinic.com/body-care/std/ 性病検査キットの正確性は当然潜伏期などにより、偽陰性や疑陽性の可能性があるため、信頼度がクリニックの検査結果と比較して落ちますし、限定した検査だけで済ましてしまうと検査を実施していない潜在的な性感染症を見過ごす可能性もあります。 クラミジア、淋病、梅毒、HIVなどは合併する可能性も少なくなく、それぞれ検査結果は潜伏期により判定時期も異なり慎重かつ専門的な知識の下で検査と最終診断が下されるべきです。 梅毒、クラミジア、HIV抗体陽性など ほとんど症状が出現せず病状が進行してしまう性感染症もあり、たった1回だけの検査で判断を素人が下すことはリスクが大きく性病検査キットの検査は診断ではなく目安であり検査結果が陰性だからと言って絶対に安全とは判断できません。また、手順書を読んで自ら実施する検体採取にも慣れないため不備が生じるリスクもあり専門医が採取する医療機関での性病検査と違い、トラブルが起きやすいといえます。数多くの業者がインターネット上で性病検査の広告宣伝を展開していますが、そのキットの精度や信頼性を完全に保証できませんし、医療機関が検査を委託する検査センターでなければ、性病検査結果自体の信頼度があてにならないということもあります。

性病検査キットは慎重に

性病は1回の検査だけで自己判断することは極めて危険で、偽陰性の場合は実際に性病に感染していた場合には、そのまま性病が進行したり、他人へ感染させたりすることもあり取り返しのつかない事態になります。

性病に感染していても検査結果 陰性?!

性病検査結果をうのみにして他人へ感染させる可能性が大きな問題となります。治療でもその開始時期が大きく遅れて日常生活での注意事項も正確に専門医からすぐにアドバイスが受けられません。スクリーニング検査とも考えられますが、結局最終的に医療機関で治療を受ける結果なら再検査が必要です。 ・採取の不備 ・検査の信頼度? ・性感染症の潜伏期 ・他疾患の可能性(複数感染の場合) これらの点は、検査キットの大きな問題点でクリアできることはありません。自分で手軽に行う性病検査キットが誇大広告で普及すると、大切な治療の時期を逸したり誤診につながり無自覚者である性感染症拡大にもつながっていく可能性もあり大変危惧しております。

性病検査キット費用が無駄に?

症状があるにもかかわらず検査と同日に治療を開始することができないことは、患者様には大変なデメリットで 検査結果を待って治療を受ける場合でももし 検査の結果が性感染症陽性となって 医療機関へ診察に行けば同様の検査をほとんどの医療機関では初診時に行うため、性病検査キットでの検査費が無駄になってしまうでしょう。性病検査キットによる検査結果の精度は、検体さえ確実に採取できれば 医療機関での性病検査とほぼ同じと考えてよい場合が多いのですが、経過や治療や病状の進行度など患者様にとって必要な医療情報を十分に得ることができません。 ネットでPRされています 性感染症専門員は 医療に関します国家資格を持たず、十分な医学的知識を持たない方が相談を受けている場合もあり、中には医師法違反の可能性もあり、正しい診断が遅れてしまう可能性もあります。

性病検査は、専門医による問診や視診など診察は必ず必要。

正確な性感染症の診断、治療のためにも 性病検査キットに頼らず 性感染症専門の医療機関で専門医による診察・検査・治療を受けられることをお勧めいたします。
2021年11月20日

ワキガ治療 吸引法手術

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ワキガ治療 吸引法

吸引法とは?

吸引法は吸引法手術のことで、吸引管で吸引操作によるワキガの原因となる汗腺を吸引除去して治療するという手技で開発されました手術方法のことです。

ワキガの治療法として、吸引法手術が美容外科クリニックで実施されていたのはすでに20年以上前のことです。

吸引法手術当日より、デート可能、痛みが無い、傷跡が残らない、簡単に・・・ 等ダウンタイム無く 手軽に受けられるワキガ治療法として某美容外科クリニックによるキャッチコピーにより大々的な広告戦略で過去、一定期間実施されたいましたワキガ治療法です。

当時は、脂肪吸引を行う吸引管の細いサイズのものを使用し数ミリほどワキの皮膚を切開し 従来のワキガ手術法のように皮膚剥離を行わず皮膚の裏側から皮下組織を擦って掻き出す手術が実施されていました。

ワキの皮膚を剥離をしないためガーゼ固定は不要という術後のケアでしたが 実情は、術後の出血、血種形成など合併症が少なからず起こっていました。 吸引管によって臭いの原因である汗腺を含んだ皮下組織を掻き出すだけの手術のため 従来のいろいろな手術法と比較して効果は劣り、数か月間、多少臭いや汗は減少してもほとんど元に戻ってしまう不完全な手術法でした。 このため吸引法手術を受けた患者様からのクレームが多発して、有効性も否定され 現在では、ワキガ治療として吸引法手術を実施している医療機関はほとんどありません。

吸引法手術とミラドライの比較

吸引法手術は、非観血的治療法のミラドライと違い医師が行う施術するにも関わらず効果は劣り、実際には手軽に行えるワキガ治療法とは言えません。

ミラドライと違い表皮へのダメージは血種形成を起さなければ、殆んどなく痛みが少ないことが特徴でした。

こどものワキガ治療への吸引法

子供のワキガ治療は大人以上に治療が困難です。吸引法は子供に対しては選択すべき治療法ではありません。子供は組織再生能力が高く 成人以上に汗腺をしっかり削除、破壊しないと再発する可能性が極めて高く吸引法で完治は目指せません。

吸引法はどの部位でも可能?

スソワキガにも行われたケースがありましたが、Iラインなどでは治療が不可能で乳輪、肛門への治療は適応外となります。

吸引法の手術の流れ

1:施術範囲のデザイン

2:消毒

3:キシロカインによる局所麻酔

4:皮膚小切開

5:吸引管挿入、皮膚の裏側より汗腺を含む皮下組織の除去

6:切開部の縫合

7:圧迫固定 皮膚剥離を行わないため患部へガーゼを当てるだけの簡易処置を行う医療機関もありました。

ダウンタイム

術後の患部の固定除去が不要でほとんどの患者は縫合創の抜糸のみの来院、もしくは症例によっては、溶ける糸を使用して抜糸不要。

たった1回の通院手術で完了 を謳い文句で集客を行っていました美容外科クリニックも少なくありませんでした。痛みは皮膚剥離を行わないため少なかったのですが固定が強固に行われないため術後に剥離部位の出血、血種形成を起こす症例もありました。治療する範囲は他の手術法と比較して小範囲のため、醜い広範囲の傷痕や瘢痕拘縮などが残るリスクはほとんどありません。

吸引法の相場

現在ではほとんど実施されていない吸引法手術ですが、当時は10-20万円ほどの手術費用が相場でした。

さかえクリニックでの吸引法手術の考え方

当院では吸引法は

1:効果が全くといって期待できない

2:術後に血種形成を起こすリスクが少なくない

3:他のワキガ治療法としてダウンタイム少なく確実に永久的効果が得られる満足度の高い EL法の施術 https://sakae-clinic.com/skin_care/axillary_odor/ が患者様へ提供が可能

の理由から吸引法は行いません。

吸引法がおすすめな方は?

現在では治療法の選択が増えたこと、永久的効果を望む場合は意味がない治療のため、お勧めの方はいません。

吸引法の特徴

手術全盛期の時代に大手美容外科クリニックグループのPRでの集客を目的に開発されたネーミングと術式であり、有効性も低く、そのほとんどが再発してしまう中途半端な治療法です。臨床的な意味はありません。

吸引法の注意点

決して受けるべきワキガ治療法ではありません。汗腺を含んだ皮下組織を吸引する操作だけではワキガ・多汗症は完治には至りませんし皮膚の創が残るだけで無意味だけでなくマイナス効果が大きなワキガ治療法といえます。故稲葉益巳 博士もワキガ治療として吸引法は詐欺的手術であり学術的見地からも 倫理的見地からも決して行うべき治療法ではないと断言できると 日本美容外科学会でも熱弁されておられたことを覚えています。

2021年11月19日

性感染症 性病とは?

Reading Time: < 1 minute性感染症 性病」とは、キスやセックスなど、肉体的 性的な接触行為によって同性間や異性間で感染する疾患のことです。 他にも血液感染や母子感染などもあります。医療従事者の針刺し事故やウイルス性肝炎、AIDSの母より子供への母子感染。その多くが性的接触行為による感染で、性的活動が増えてくる年齢から急激に性感染症の数が増えてきます。 性的な接触行為は、性器間の接触だけを指すものではなく、オーラルセックスやアナルセックスも性的接触行為になります。性感染症の中には、ごくまれに、浴場などで感染者からの分泌液による体液が接触しただけでも感染する場合もあります。 過去には性感染症の事を「性病」と呼んでいましたが、法改正が行われた現在では、「性感染症」あるいは「STD(Sexually Transmitted Diseases)」「STI(Sexually Transmitted Infections)」と呼ばれています。 その種類は20以上もあり、いろいろな潜伏期・特徴・症状・感染経路がありますが、性感染症すべてに自覚症状があるわけではありません。自覚症状が無い性感染症もあることから感染した事実に気づかない人もいます。感染が分かった時には多くの人に感染させている可能性もあり、自覚症状が無いから安心とは言えず 行為があれば注意が必要です。性感染症の恐ろしいことは自覚症状なく感染が身体全体へ波及して女性なら不妊症の原因となったり神経が破壊されたり命の危機にまで至る可能性があることです。パートナーとの信頼関係も破壊されるばかりか家族崩壊のリスクもあります。感染の機会があれば必ず定期的な性感染症の検査をお勧めします。ただし、性感染症はそれぞれの潜伏期や感染直後や一定期間では検査しても偽陰性となることもあり 感染の可能性がある日からどの程度経過しているかも検査実施日には大切になります。検査の結果が陰性だから感染していないとは言えないのです。特に梅毒やHIV抗体に関しましては、感染初期には検査で陰性となっても実際は感染している可能性もあり注意が必要です。https://sakae-clinic.com/body-care/std/
2021年11月19日

ワキガ 稲葉式手術法

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稲葉式手術法

ワキガ治療の日本を代表されます大家、故稲葉益巳先生が開発された稲葉式ワキガ削除器を使用して、1センチ弱の切開創から長い剪刃という外科用ハサミで皮膚を剥離した後に稲葉式削除器を皮下へ挿入して皮膚の裏側からローラーのついた剃刀の刃で皮膚の上側を圧迫して裏側に充てた刃を滑らせてエックリン汗腺、アポクリン汗腺、皮脂腺を削り除去する手術法です。
私は、今から30年以上前に美容外科医として研修を積んでいたころ、稲葉益巳 博士の東京都杉並区阿佐ヶ谷にあります稲葉美容外科で稲葉式手術法の見学を何度も行わせていただきました。そして直接、稲葉式手術のご指導を受けた数少ない医師の一人です。
当時は発毛理論、ワキガのメカニズムなどご自身の研究室にご案内いただき稲葉益巳博士とワキガ・多汗症のベストな根治療法のご教授いただきましたことを昨日のように覚えております。 現在のようにワキガ手術法や他の治療法が普及しておらず稲葉式手術こそが完治が見込める唯一の治療法として有名でした。稲葉美容外科は全国からワキガ・多汗症で悩みを抱えた患者様を集客していましたが、ダウンタイムが長く術後の傷痕もかなり残存するため、現在では、ダウンタイムの長さやリスク、傷跡の問題もあり 指導を受ける場もないことから施術を行う医師の数が激減しました。
特定の医療機関では、ローラークランプ法という名称で同様の手術法の変法を実施されています。

稲葉式手術法の欠点

ワキの皮膚を広範囲剥離して稲葉式削除器を挿入して皮膚の裏側から汗腺をできる限り除去する方法ですが、ダブルタイオーバーという2週間ほどの長期間の強固な固定が必要で、本来であれば長期入院治療が必要なほどのダウンタイムのため日常生活への制限や肉体的制約があります。
いくら皮膚切開創小さくても剥離範囲が広く出血が起こりやすく血種形成が起こると広範囲の皮膚壊死を起してしまうリスクもあります。
しっかりした固定が困難で、確実にワキの術部へガーゼなどで固定しないと剥離した皮膚の形状がアコーディオン状に折りたたまれたジャバラ状に変形したり、術後に粉瘤形成したり、瘢痕化します。
高度な職人技の技術が必要で、稲葉式手術をしっかり行える医師は多くありませんでした。
現在、ワキガ・多汗症治療のメスを使わない治療法の主流となっていますラドライと比較して、高度な技術とダウンタイムから効果が根治が見込めても普及はしていないのが現状です。

稲葉式手術法の手術の流れ

1:剥離範囲の皮膚へのマーキング

2:局所麻酔

3:稲葉式削除器挿入部位への切開

4:治療範囲の皮膚剥離

5:稲葉式削除器挿入、皮膚の裏側から汗腺組織の剪除

6:止血

7:皮膚へドレーン小切開を加える

8:剥離部位のダブルタイオーバー固定

稲葉式手術法のダウンタイム

切開創は1センチ以下と小さいのですが、皮膚の剥離範囲が広範囲で強固な固定が必要で剥離した皮膚が母床と生着するまで安静を保つ必要があり、最低1-2週間の安静固定が必要。
固定している間は腕を直角に挙上して維持する必要があります。
ダウンタイムは長い治療法です。
固定除去は1週間~2週間後。 傷痕は、裏側から組織を削り取った皮膚が茶色に変色して色素沈着が起こるケースが多いため 肌色として傷跡が目立たなくあるためには最低でも半年以上かかります。

稲葉式手術法の治療費

稲葉式を実際行っている施設がほとんどないため具体的な相場は現在、不明です。
類似法の場合は35万円前後になります。

稲葉式手術法の適応

傷跡が気にならず長期の安静、ダウンタイムが許容でき1回の治療で根治を目指したい方。

稲葉式手術法の意義

広範囲に治療を実施することで完治を目指す手術を1回で終了することを目的。
ダウンタイムが長く、血種形成による皮膚壊死や術後の皮膚瘢痕拘縮、粉瘤、毛包炎発生など合併症も少なくありません。
切開創は小さく目立ちませんが、剥離した皮膚が色素沈着を起したり 瘢痕化することが多いため 術部位の皮膚が変色したりぼこぼこした感じになります。

稲葉式手術法のリスク

・ダウンタイム
・剥離した皮膚の色素沈着や形状変化が起こる可能性
・強固な固定による術後の苦痛を伴うことがあること
・安静にしていないと血種形成が起こり広範囲の皮膚壊死を起こす
・術後に粉瘤形成やセローマという液状分泌物が溜まる状態が出現する可能性
・剥離した皮膚が縮んで瘢痕拘縮という醜い形状となることがある

稲葉式手術法のこれから

*EL法で治療を行う前は私も長年稲葉式手術の縮小術を行っていました。
皮膚を中央の狭い範囲だけ剥離して、術後に合併症を起こさない、固定を3日で解除、ダウンタイム少ない術後の患者様の苦痛が少ない方法を考案して稲葉式削除器での手術を行ってきました。
効果をとるか、傷跡を目立たなくするか、いずれかを優先させることになります。 効果もあり、傷跡も目立たない手術が理想的ですが、これはワキガ・多汗症手術では相反することです。
 新しい治療法を模索して、傷跡が残らない、完治が期待できる、ノーダウンタイム、合併症が無く術後の痛みが無い治療法である EL法を開発しました。
現在では、稲葉式手術は完全に取りやめ EL法をワキガ・多汗症の主たる治療法として実施。 剪除法、稲葉式手術法、実際 多くの手術を30年以上の美容外科医の経験から、患者様にとりましてベストな治療法は、EL法です。。
近年、ワキガ・多汗症手術を1例も行ったことが無い美容外科医が、治療機器だけ購入して看護師に全て施術を任せて、ワキガ・多汗症治療を広告媒体を使用して大々的にPR して実施されている医療機関も少なくありません。 あらゆる手術や治療法を経験した専門医が 直接治療を担当しなければ 患者様にとりまして満足していただける結果は出ません。 治療経験豊富な専門医が、ワキガ・多汗症を直接実施されている医療機関をお勧めいたします。 ワキガ・多汗症の治療は看護師施術によって満足される患者様はまずありませんし、トラブルも多発しています。 医療行為である ワキガ・多汗症治療は 看護師ではなく 熟練した専門医が行うべきと考えています。
2021年11月18日

ワキガ手術 保険適応とは?

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保険収載されています ワキガ手術 有毛部切除術とは

ワキの毛の生えている皮膚を切除する 有毛部切除術という 保険収載されています 手術法があります。ワキのアポクリン汗腺の数を減少させれば、ワキガ臭の抑制は期待できますが、皮膚が切除によって欠損しますので 醜い傷跡が残るだけでなく縫合創の拘縮が強くなり 上肢の挙上制限も起こりうるという大きなリスク、デメリットがあります。 手術費用は保険が適用されるので、自己負担が少なく抑えられます。この有毛部皮膚切除術は昭和の初期に行われていた 腋臭症の治療法でした。外科病院で実施され臭いが出る部分の皮膚を切って取り除くという単純な発想です。臭いは減少しますが、正常な機能を持つ皮膚を切除するわけですから当然、欠損部位は縮んで傷跡を治そうと生体反応が起こり拘縮という現象が起こります。いわゆる引きつれが起こりダウンタイムが長くなるだけでなく日常生活への制限や機能障害のリスクさえあった方法です。私が美容外科医になってから数例経験しています。いずれも患者様は高齢者の方で昔に腋臭症の治療を受けたが引きつれた部位を治してほしいとのご相談でした。 保険での腋臭症手術の適応 保険での腋臭症手術の適応は、下記のように定められています。『悪臭甚だしく他人の就業に支障を生じる事実が明らかであって、客観的に医療を加うべき必要がある場合は給付して差し支えない。軽度のものは給付外。』ですので、患者さんご本人が『気になる』かどうかは問題ではなく、他人がひどく悩まされる状態でないと本来は、保険での手術適応とはなりません。 1 皮弁法 6870点 2 皮膚有毛部切除術 3000点 3 その他のもの 1660点 1点は10円 上記に 初診料や薬剤費用、手術材料費用などが加わり3割負担であればその3割が手術費用となります。 手術時間は60分ほどですが、入院の必要はなく、日帰り手術が可能です。 単純切除ですから特別な手術手技や技術は不要です。

ダウンタイム

有毛部皮膚切除術は、昭和時代の治療であり令和では行うべき治療法ではありません。 術後の傷痕や機能障害を無視して 臭いの出る部分の皮膚組織を単純に切除してしまう極めて時代遅れな治療法です。 皮膚切除は大きな傷跡が残ること、瘢痕拘縮といった皮膚の可動域制限が起こる可能性もあり、医学が進んだ現在におきましては絶対に行ってはいけない手技、治療法です。どうしてこのような時代錯誤の治療法が保険診療収載されているのか疑問です。現在では誰も行っていない治療といえます。

適応はあるのか?

保険収載にありましても実際行っている医療機関は国内にはまずないはずです。絶対に受けてはいけません。当院ではワキガの令和の治療法である EL法を推奨しております。https://sakae-clinic.com/skin_care/axillary_odor/ ダウンタイムが少ない永久的効果が期待できます優れたワキガ・多汗症治療法です。  
2021年11月18日

ワキガ手術 剪除法とは?

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標準的なワキガ手術である剪除法

国内で実施されていますワキガ手術の中で最も標準的で数多く実施されている手術が剪除法です。 ワキガの原因はアポクリン汗腺から出る分泌物質を皮膚の常在菌が分解して起こります。 ワキガの原因となるアポクリン汗腺密度が高い、わきの下の有毛部の中心部分の1、2ヶ所を、数センチほど切開を加え、皮膚を剥離して反転させ、アポクリン汗腺を露出させて実際に目視し、確認しながら手術用ハサミで除去します。アポクリン汗腺を除去した後、皮弁が母床に生着するようにガーゼでしっかりと固定する方法が剪除法の流れです。

効果

ワキの皮膚のように確実に剪除してアポクリン汗腺を除去できた部分は効果が期待できますが、この手術法は皮膚を皮下組織を剥がすという剥離手技が必要で、すそ・乳輪部などのワキガに対しては広範囲に皮膚を剥がすことが困難です。 このためどうしても治療が実施できる部位は限定的になってしまいます。 ワキに関しましても、中央を中心とした部位だけが剥離可能でワキの周囲 つまり上腕側や体幹側まで皮膚を十分に剥離することはできません。 もし皮膚を広範囲に剥離する手技の場合は、原則としまして入院が必要となり 剥離した皮膚を母床に生着させるため圧迫固定を ガーゼを固定するダブルタイオーバーという特殊な方法で行い長期の安静が必要となります。 ダウンタイム 術後のダウンタイムは、皮膚を切開し剥離するため長期になります。剥離した皮膚が母床に完全に生着するためには血流が再行されるのに時間が必要になるからです。 剥離した皮膚が浮いてしまい血種が形成されないように強力な圧迫固定が必要です。強固な圧迫固定を行わないとそのスペースに出血した血種形成が生じて血種ができた部位の上の皮膚が血流不全となり皮膚壊死を起こす可能性があるからです。最低でも1週間-2週間の圧迫固定が必要となります。 固定の際には、糸でしっかりと皮膚とガーゼを縫い付けて固定するため糸痕が醜く残ってしまいます。術後の創の経過は決して良好な症例ばかりではないのです。 傷が完全に治癒し術後しばらくしてから粉瘤と呼ばれる塊のカプセルが生じて摘出手術が必要なケースも少なくありません。 それゆえ 手術以外に適切な治療が無かった時代の治療であり 現在ではほとんど行われなくなっています。昭和のワキガ治療といえます。 剪除法の手術痕が数か月は目立ちますが、半年ほどすればある程度傷跡が目立たなくなり、数年経過すると目立ちにくくなります。 傷跡が残るのが絶対に嫌な方では選択されるべき治療法ではありません。 剪除法が適応となる患者様

1回の施術である程度確実で永久的治療効果を期待したい場合には手術も選択肢の一つになりますが、ダウンタイム、傷跡、術後の様々な合併症のリスクを考えると現在の医療レベルや他の治療法と比較して優位な点が少ないためお勧めできません。

ただし、剪除法は保険適応になりますので保険診療機関では保険が効いて手術を受けることができます。

ワキガ治療費が比較的安価となり経済的負担が減ります。

しかし、外来で行われる手術の場合は広範囲の剪除は困難でリスクも大きくなるためにどうしても効果が悪くなります。 効果を大きく期待した広範囲の剪除法を受けることをご希望の場合は、入院施設がある専門医がいる医療機関で入院して手術を受けられて 1-2週間ほど安静固定を行う必要があります。

入院での手術は、肉体的、経済的負担が大きく入院費用を考えると美容治療と比較して必ずしも保険診療だから安価であるとは言えなくなります。

剪除法が保険適用という理由?

腋臭症は治療すべき疾患であり、治療の対象となりますので保険適応です。

昭和の初期には、外科病院において切除法というワキの皮膚を切り取り、取り除くといった 乱暴とも言えます手術が行われてきた歴史があります。その後、比較的侵襲が少ない剪除法が開発され保険収載されました。

剪除法の失敗とは?

経験が少ない医師に手術を受ければ、効果が期待できないだけでなく合併症の可能性も高くなります。

失敗の要因は、医師の実績・経験、熟練度が低い場合です。

 

剪除法での再発は?

再発の最大の原因は、臭いの元になる汗腺組織の中途半端な除去に尽きます。

皮膚を極限まで薄く植皮を行う場合 同様に削いでいく技術が必要であり、過剰に行うと血行不全によって皮膚壊死を起したり、術後皮膚拘縮が起こり、拘縮性瘢痕や肥厚性瘢痕という醜い傷跡が残ることになります。

その匙加減が難しく、手術は必ず経験豊富で術後のケアにも対応できます専門医に受ける必要があります。

クリニック選びの重要性

腋臭手術の症例数や実務経験年数が明確にわかる担当医に手術を受ける必要があります。

クリニックではなく 手術担当医を選ぶ必要があります。 大手美容外科クリニックや有名なクリニックにワキガ手術経験豊富な専門医がいるわけではありません。

美容外科専門医だから、形成外科専門医だから剪除法も上手というわけではありません。 腋臭症の治療を見たことも経験したことも無い形成外科医や美容外科医も存在します。

特に大手美容外科クリニックではワキガ手術を1例も経験したことが無い院長が ワキガ治療を担当するケースも実際にあるのです。

医師の診療専門性、経験、治療実績を十分確認してから手術を受けるべきです。

剪除法の料金?

保険診療は、保険の自己負担割合によります。

総額は通院回数、処置の有無、薬剤の有無、合併症の有無などでも異なります。

保険診療の場合の外来手術費、

片ワキ 2-3万円程度 

両ワキ 4-5万円程度です。

美容外科クリニックでは自費になりますので20-40万円程度と幅があります。

剪除法のFAQ

術後の痛みは?

皮膚剥離を行いますがしっかり生着して出血して血種形成が無ければ、強い痛みはありません。

麻酔法?

キシロカインという局所麻酔薬を使用します。血管収縮剤で 麻酔効果が延長される目的で含有されていますエピレナミン添加のキシロカインを局部に注射して麻酔を行います。 全身麻酔法での手術は原則としましてリスクがあるため実施されません。

ダウンタイム?

術後の創部のガーゼとテープなどによる固定が必要となりますので術後3日間は一切ワキを浮かせることができない安静が必要、4日目以降も最小限の動きのみ、1週間後に固定除去され通常の日常生活が可能です。 入院の場合は1-2週間のダウンタイムになります。

手術後の合併症・リスク?

最多の合併症は、術後の剥離部位からの出血による血種形成です。すぐに処置しないと血種ができた上の皮膚壊死が確実に起こります。術部の感染はほとんどありませんが、術後しばらくしてから手術部位に粉瘤や毛嚢炎、セローマという嚢胞が生じることがあります。

効果は確実?

残念ですが、身体的負担が大きい割には、完全に臭いが消失することはありません。理由は、皮膚が剥離できない部位は全くアポクリン汗腺の除去ができないためです。

手術適応年齢?

臭いが気になってくる年齢は個人差がありますが早い方で10歳くらいから小学生4-5年生からです。 女児では男児よりも早く臭いが気になってくることが多いようです。手術は原則として確実に安静が実施できる高校生以降です。  
2021年11月17日

ホクロ除去 後のケア

Reading Time: < 1 minuteホクロ治療で大切なことは、除去の方法以上に 施術後のケアです。 いくら綺麗に除去しましても ホクロ除去後の傷痕へのケアが不十分であったり不適切の場合は、除去後の傷痕が残るリスクが高くなります。 切除法にしても炭酸ガスレーザーでの除去にしても 高周波での蒸散法での除去にしても 必ずホクロ除去後には傷が生じます。 この傷を適切な方法でケアすることが 最終的なホクロ除去の結果として満足できるか、満足できないか決定されます重要事項となります。 炭酸ガスレーザーで綺麗にホクロ除去!! という広告を拝見したことがありますが、本当でしょうか? レーザーなら綺麗に除去できる?というのはかなり過大な表現です。 色素細胞を選択的に除去して消失させる。これが究極なホクロ除去の極意です。 平坦なホクロで真皮の深い部分に色素が存在している 色素性母斑と呼ばれるホクロは 盛り上がったホクロよりも 完全除去が困難で 再発率も高くなります。 炭酸ガスレーザーで除去するということは熱をホクロという組織に集中的に加えてその熱エネルギーでホクロ組織を蒸散させることです。ホクロの構成成分は生体と同等と考えてもよいので 大まかに 水 60%、タンパク質 40%で構成されると想定されます。 この組織に熱が加われば 当然熱と接した皮膚の部分は熱傷となります。 この熱傷は真皮の浅い部分であれば 肉芽を生じず上皮化が速やかに行われ 傷跡もほとんど残ることが無く治癒します。 この上皮化をいかに早く推進させるケアを行うかが重要なホクロ除去後のケアポイントです。 最新創傷治癒理論では 創部を乾燥させない 湿潤療法でのケアが推奨されます。 当然、創部への消毒は禁忌。 創部はむしろ毎日洗浄したほうが良いでしょう。 当院では、ホクロ除去後には抗生剤軟膏塗布後に医療用創傷被覆材を創部へ貼ります。 この状態で3日間そのまま放置。 上皮化が進むと想定して3日後にはいったん 創傷被覆材を剥がして創部をシャワーで洗浄していただき もう3日間 創傷被覆材を貼っていただきます。 この最初のケアがとても傷を治す過程で重要となっていきます。 顔と異なり 背部や上肢のホクロ除去後の傷痕は治癒がかなり遅れます。 特に下肢は顔に比較すると3倍以上治癒して赤みが消失するまでの期間が必要です。 身体の部位により創傷過程が異なります。 専門医は経験上、どの部位の傷痕が治癒が早いか、遅いかしっかり理解してそのケアの指導を行っています。 http://www.sakae-clinic.com/wound/ 傷痕の専門医だからこそホクロの傷痕ケアは重要といえるのです。
2021年11月17日

レーザー治療 で やけど?

Reading Time: < 1 minutehttps://www.mbs.jp/news/kansainews/20211115/GE00041054.shtml

レーザー治療で全治6か月のやけど…被害者が医師らを刑事告訴 医療機器は国内未承認

という報道がありましたが いくつか間違いと 問題の焦点のズレが気になったので正確な表現で解説しました。 美容クリニックで死亡事故以外に家宅捜査や刑事事件として報道されるケースは異例です。 美容医療リスクマネジメントとしては、美容医療トラブル発生時の患者様へのフォローや患者様への対応に問題があったため さらに医療トラブル以上に問題が拡大したと考えられます。 まず、この美容医療トラブルは、レーザー治療で・・・やけど・・・とタイトルがありますが、文書内では高周波によるものと レーザーではなく高周波による美容治療の医療事故であることがわかります。 レーザーと高周波は全く異なります。 レーザーは単一波長の光 高周波は電気エネルギー つまり光と電気 全く異なるエネルギーの種類なのです。 レーザーは シミや入れ墨除去 など主として表皮もしくは真皮浅層へのアプローチの美容治療が主たる領域です。 しかし、高周波は表皮ではなく シワ、タルミ治療に使用されることが主であり真皮下ターゲットとした治療となります。 レーザーと高周波を混同しています。 さて次に 未承認機器 ということでJis●●社という医療メーカーの名称もニュース動画に映っており さらに使用したと想定されます機器 ULTRACell ?のパンフレットと思われる写真も写されていました。 これではまるでこの業者も問題と思われてしまいかねません。この業者が、看護師施術を謳って営業をかけてこの機器の売り込みを行っていたのであれば業者の責務も問われることがありますが常識的に考えてそのような推奨をすることはありえません。本来、医師が必ず行うべき医療行為の治療を看護師が行える医療機器ですと営業することは考えられません。 もちろん未承認機器はいかなる業者も国内では販売はできません。実際は、医師が個人の責任において個人輸入を行い 業者がその個人輸入代行を務めるというのが未承認美容医療機器購入の流れになります。 この場合は当然、リースはできませんので全て現金決済となります。 この報道では未承認機器を使用したから問題?というイメージが視聴者に持たれることを危惧しております。現在の美容医療の世界では美容治療を実施する際には未承認機器の使用することが多くを占めており 未承認機器 = 違法 ととらえられてしまうと美容医療サービスの多くは停止しなければならないのです。 未承認医療機器でも医師の責務において使用することは問題ありません。この医療機関の医師もこの機器を導入することは全く問題なかったはずです。 さて、この事件で問題視されているのが 看護師が施術 ということです。限りなくブラックに使いグレーなどと表現される医療行為です。 医師は最初に出力など指示していたようですが、看護師は流れ作業的?もしくは何かのマニュアルに沿って治療を進めていたはずです。この患者様の術直後の傷痕がネット上にありましたので拝見しましたが2-3度の熱傷。一部皮膚壊死と思われるほどの酷い熱傷部位が認められました。 熱傷は擦過傷や切創とは異なり治癒に時間もかかり瘢痕化しやすく瘢痕収縮なども起こりやすいのです。 術後の痛みも相当酷い状態であったことが想定されます。 看護師のスキルというより 医師が施術中も患者の状態など確認するべきでした。当然術後も。 術後に熱傷による皮膚損傷がわかった時点で、早期に熱傷に対する集中的な治療(私ならPRP療法やサイトカインによる皮膚再生療法と湿潤療法、冷却、炎症の抑制などを徹底的に行い毎日 創部のケアを考えます。)が必要だったはずです。 患者様へ その時の医学的な診断と治療などを詳細に説明し謝罪し できる限りの美容・再生医療を行えば傷跡の治癒促進だけでなく患者様の心の負担も軽減できたことが想定されます。 報道では医療機関への刑事告訴ということですので 医療トラブルの結果だけでなく医療機関の対応に不信感を持って激怒されていたことがわかります。 看護師施術 私はこの治療行為はグレーではなく ブラック つまり法的にも問題ではないかと考えております。倫理的には絶対にNGです。 安いからということで看護師施術を患者様が選択されたようですが 治療費を安くするから本来 医師が行うべき施術や治療を看護師に行わせるのは疑問です。 私は法的な専門家ではありませんが、美容外科医として30年以上美容医療を臨床で行ってきましたが 医師に代わって行う看護師施術ほど 問題が多く 恐ろしい結果を招くのではないかと常に危惧しておりました。 縁があります美容医療メーカーに対しましても過去に何度も看護師施術は問題が起こる、倫理的にも法的にも看護師施術は決して行うべきではないので絶対に美容医療機器を取り扱うメーカーとして営業トークで使用してはいけないと依頼させていただいていました。 快く納得して 看護師施術を勧めない美容医療業者様もあれば、反発され看護師にやらせて何が悪いといった態度をとるような美容医療業者も現実には存在します。 今回の事件は 決してこの医療機関がとんでもなく悪徳であるとか違法であるとか大きな問題を引き起こしたか とは思えません。この事件のような美容医療トラブルはほんの一部なのです。 私の元へは看護師施術によって もっと悲惨なトラブルの相談も数多くあります。 氷山の一角といった表現が適当かと思います。 この事件で、今後 美容医療業者もしっかりと襟を正し 看護師ではなく医師が責任を持って美容医療機器を操作して直接、美容医療治療を実施するようなサポートやビジネスをお願いしたいと思います。このクリニックの医師や看護師をかばうわけではありませんが、この事件を教訓として担当医や看護師を叩くのではなく美容医療は慎重に受けるべき 医師が責任を持って美容医療を担当できるきっかけになることが大切であると思います。 女性を幸福にすることが美容医療の目的ですから。

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