2021年11月18日

ワキガ手術 剪除法とは?

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標準的なワキガ手術である剪除法

国内で実施されていますワキガ手術の中で最も標準的で数多く実施されている手術が剪除法です。 ワキガの原因はアポクリン汗腺から出る分泌物質を皮膚の常在菌が分解して起こります。 ワキガの原因となるアポクリン汗腺密度が高い、わきの下の有毛部の中心部分の1、2ヶ所を、数センチほど切開を加え、皮膚を剥離して反転させ、アポクリン汗腺を露出させて実際に目視し、確認しながら手術用ハサミで除去します。アポクリン汗腺を除去した後、皮弁が母床に生着するようにガーゼでしっかりと固定する方法が剪除法の流れです。

効果

ワキの皮膚のように確実に剪除してアポクリン汗腺を除去できた部分は効果が期待できますが、この手術法は皮膚を皮下組織を剥がすという剥離手技が必要で、すそ・乳輪部などのワキガに対しては広範囲に皮膚を剥がすことが困難です。 このためどうしても治療が実施できる部位は限定的になってしまいます。 ワキに関しましても、中央を中心とした部位だけが剥離可能でワキの周囲 つまり上腕側や体幹側まで皮膚を十分に剥離することはできません。 もし皮膚を広範囲に剥離する手技の場合は、原則としまして入院が必要となり 剥離した皮膚を母床に生着させるため圧迫固定を ガーゼを固定するダブルタイオーバーという特殊な方法で行い長期の安静が必要となります。 ダウンタイム 術後のダウンタイムは、皮膚を切開し剥離するため長期になります。剥離した皮膚が母床に完全に生着するためには血流が再行されるのに時間が必要になるからです。 剥離した皮膚が浮いてしまい血種が形成されないように強力な圧迫固定が必要です。強固な圧迫固定を行わないとそのスペースに出血した血種形成が生じて血種ができた部位の上の皮膚が血流不全となり皮膚壊死を起こす可能性があるからです。最低でも1週間-2週間の圧迫固定が必要となります。 固定の際には、糸でしっかりと皮膚とガーゼを縫い付けて固定するため糸痕が醜く残ってしまいます。術後の創の経過は決して良好な症例ばかりではないのです。 傷が完全に治癒し術後しばらくしてから粉瘤と呼ばれる塊のカプセルが生じて摘出手術が必要なケースも少なくありません。 それゆえ 手術以外に適切な治療が無かった時代の治療であり 現在ではほとんど行われなくなっています。昭和のワキガ治療といえます。 剪除法の手術痕が数か月は目立ちますが、半年ほどすればある程度傷跡が目立たなくなり、数年経過すると目立ちにくくなります。 傷跡が残るのが絶対に嫌な方では選択されるべき治療法ではありません。 剪除法が適応となる患者様

1回の施術である程度確実で永久的治療効果を期待したい場合には手術も選択肢の一つになりますが、ダウンタイム、傷跡、術後の様々な合併症のリスクを考えると現在の医療レベルや他の治療法と比較して優位な点が少ないためお勧めできません。

ただし、剪除法は保険適応になりますので保険診療機関では保険が効いて手術を受けることができます。

ワキガ治療費が比較的安価となり経済的負担が減ります。

しかし、外来で行われる手術の場合は広範囲の剪除は困難でリスクも大きくなるためにどうしても効果が悪くなります。 効果を大きく期待した広範囲の剪除法を受けることをご希望の場合は、入院施設がある専門医がいる医療機関で入院して手術を受けられて 1-2週間ほど安静固定を行う必要があります。

入院での手術は、肉体的、経済的負担が大きく入院費用を考えると美容治療と比較して必ずしも保険診療だから安価であるとは言えなくなります。

剪除法が保険適用という理由?

腋臭症は治療すべき疾患であり、治療の対象となりますので保険適応です。

昭和の初期には、外科病院において切除法というワキの皮膚を切り取り、取り除くといった 乱暴とも言えます手術が行われてきた歴史があります。その後、比較的侵襲が少ない剪除法が開発され保険収載されました。

剪除法の失敗とは?

経験が少ない医師に手術を受ければ、効果が期待できないだけでなく合併症の可能性も高くなります。

失敗の要因は、医師の実績・経験、熟練度が低い場合です。

 

剪除法での再発は?

再発の最大の原因は、臭いの元になる汗腺組織の中途半端な除去に尽きます。

皮膚を極限まで薄く植皮を行う場合 同様に削いでいく技術が必要であり、過剰に行うと血行不全によって皮膚壊死を起したり、術後皮膚拘縮が起こり、拘縮性瘢痕や肥厚性瘢痕という醜い傷跡が残ることになります。

その匙加減が難しく、手術は必ず経験豊富で術後のケアにも対応できます専門医に受ける必要があります。

クリニック選びの重要性

腋臭手術の症例数や実務経験年数が明確にわかる担当医に手術を受ける必要があります。

クリニックではなく 手術担当医を選ぶ必要があります。 大手美容外科クリニックや有名なクリニックにワキガ手術経験豊富な専門医がいるわけではありません。

美容外科専門医だから、形成外科専門医だから剪除法も上手というわけではありません。 腋臭症の治療を見たことも経験したことも無い形成外科医や美容外科医も存在します。

特に大手美容外科クリニックではワキガ手術を1例も経験したことが無い院長が ワキガ治療を担当するケースも実際にあるのです。

医師の診療専門性、経験、治療実績を十分確認してから手術を受けるべきです。

剪除法の料金?

保険診療は、保険の自己負担割合によります。

総額は通院回数、処置の有無、薬剤の有無、合併症の有無などでも異なります。

保険診療の場合の外来手術費、

片ワキ 2-3万円程度 

両ワキ 4-5万円程度です。

美容外科クリニックでは自費になりますので20-40万円程度と幅があります。

剪除法のFAQ

術後の痛みは?

皮膚剥離を行いますがしっかり生着して出血して血種形成が無ければ、強い痛みはありません。

麻酔法?

キシロカインという局所麻酔薬を使用します。血管収縮剤で 麻酔効果が延長される目的で含有されていますエピレナミン添加のキシロカインを局部に注射して麻酔を行います。 全身麻酔法での手術は原則としましてリスクがあるため実施されません。

ダウンタイム?

術後の創部のガーゼとテープなどによる固定が必要となりますので術後3日間は一切ワキを浮かせることができない安静が必要、4日目以降も最小限の動きのみ、1週間後に固定除去され通常の日常生活が可能です。 入院の場合は1-2週間のダウンタイムになります。

手術後の合併症・リスク?

最多の合併症は、術後の剥離部位からの出血による血種形成です。すぐに処置しないと血種ができた上の皮膚壊死が確実に起こります。術部の感染はほとんどありませんが、術後しばらくしてから手術部位に粉瘤や毛嚢炎、セローマという嚢胞が生じることがあります。

効果は確実?

残念ですが、身体的負担が大きい割には、完全に臭いが消失することはありません。理由は、皮膚が剥離できない部位は全くアポクリン汗腺の除去ができないためです。

手術適応年齢?

臭いが気になってくる年齢は個人差がありますが早い方で10歳くらいから小学生4-5年生からです。 女児では男児よりも早く臭いが気になってくることが多いようです。手術は原則として確実に安静が実施できる高校生以降です。  

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