2021年11月17日

ホクロ除去 後のケア

Reading Time: < 1 minuteホクロ治療で大切なことは、除去の方法以上に 施術後のケアです。 いくら綺麗に除去しましても ホクロ除去後の傷痕へのケアが不十分であったり不適切の場合は、除去後の傷痕が残るリスクが高くなります。 切除法にしても炭酸ガスレーザーでの除去にしても 高周波での蒸散法での除去にしても 必ずホクロ除去後には傷が生じます。 この傷を適切な方法でケアすることが 最終的なホクロ除去の結果として満足できるか、満足できないか決定されます重要事項となります。 炭酸ガスレーザーで綺麗にホクロ除去!! という広告を拝見したことがありますが、本当でしょうか? レーザーなら綺麗に除去できる?というのはかなり過大な表現です。 色素細胞を選択的に除去して消失させる。これが究極なホクロ除去の極意です。 平坦なホクロで真皮の深い部分に色素が存在している 色素性母斑と呼ばれるホクロは 盛り上がったホクロよりも 完全除去が困難で 再発率も高くなります。 炭酸ガスレーザーで除去するということは熱をホクロという組織に集中的に加えてその熱エネルギーでホクロ組織を蒸散させることです。ホクロの構成成分は生体と同等と考えてもよいので 大まかに 水 60%、タンパク質 40%で構成されると想定されます。 この組織に熱が加われば 当然熱と接した皮膚の部分は熱傷となります。 この熱傷は真皮の浅い部分であれば 肉芽を生じず上皮化が速やかに行われ 傷跡もほとんど残ることが無く治癒します。 この上皮化をいかに早く推進させるケアを行うかが重要なホクロ除去後のケアポイントです。 最新創傷治癒理論では 創部を乾燥させない 湿潤療法でのケアが推奨されます。 当然、創部への消毒は禁忌。 創部はむしろ毎日洗浄したほうが良いでしょう。 当院では、ホクロ除去後には抗生剤軟膏塗布後に医療用創傷被覆材を創部へ貼ります。 この状態で3日間そのまま放置。 上皮化が進むと想定して3日後にはいったん 創傷被覆材を剥がして創部をシャワーで洗浄していただき もう3日間 創傷被覆材を貼っていただきます。 この最初のケアがとても傷を治す過程で重要となっていきます。 顔と異なり 背部や上肢のホクロ除去後の傷痕は治癒がかなり遅れます。 特に下肢は顔に比較すると3倍以上治癒して赤みが消失するまでの期間が必要です。 身体の部位により創傷過程が異なります。 専門医は経験上、どの部位の傷痕が治癒が早いか、遅いかしっかり理解してそのケアの指導を行っています。 https://www.sakae-clinic.com/wound/ 傷痕の専門医だからこそホクロの傷痕ケアは重要といえるのです。
2021年11月16日

ホクロ除去の麻酔

Reading Time: < 1 minuteホクロ除去の際に使用される麻酔は 原則としまして 塩酸リドカイン つまりキシロカイン https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med_product?id=00000332-003が使用されます。 エピレナミンという血管収縮剤が含有されたキシロカインを使用します。 エピレナミンは治療の時、血管を収縮させて出血を抑制する効果と キシロカインの有効時間を延長させる効果があります。 医学部の教科書には鼻先部位や指先には使用を禁忌と記載してありますが、現在では臨床的にはまず問題が起こることありません。(血管収縮により皮膚壊死が起こる可能性があると考えられていました。) 濃度は、0.5%〜2.0%の製剤が使用されることが多いのですが ホクロ除去では、0.5%で十分な濃度であり使用に問題がありません。 当院では、キシロカインを使用していますが、キシロカイン塩酸リドカインという名称通りPHが酸性 3.3〜5.0 で 生体内、特に真皮内に注射する時、この薬剤の拡散時にPHの差の薬剤性の痛みが生じます。 このためPH調整のためメイロンというアルカリ性の薬剤を混ぜてさらに濃度を下げ PHをできる限り生体に近い PH7.3程度にPH調整を行って自作しています。 実際の使用では従来のキシロカイン注射に比較して はるかに注射時の痛みが少なく 患者様の負担が減ることになりました。 また、注射を行う 針も 30Gから34G と極細の針での注射のため痛みがかなり軽減されます。 ホクロを多数除去する場合はホクロの数だけ注射が必要となるため必ず患者様への麻酔時の痛み緩和ケアが必要となります。 ホクロ除去の麻酔量は少なく簡単といっても 丁寧な注射で疼痛緩和が可能となります。 当院では極細の針の使用、PH調整した自作キシロカイン麻酔薬の使用によりホクロ除去を行っております。

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