2021年11月23日
ワキガ治療 を看護師が担当する治療法
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Reading Time: < 1 minuteワキガ手術は当然ですが、医師が行います。
しかし、最近、ワキガ治療を看護師が行ってトラブルがかなり起こっている事実があります。
手術以外のワキガ治療としまして ミラドライ、ビューホットなどがあります。最近ではHIFUといった超音波を使用した治療も行われるようになってきました。
これらの治療の共通点は、全て機器を使用して それぞれの専用プローブを患部へ押し当て照射する方法を採用しています。
このため手技としましては単純で看護師でも治療は可能といえます。
しかし、看護師は 医学を学んだわけではありません。看護学は学んでも皮膚科学や創傷治癒、美容医療の専門家ではないのです。看護師でも医師でもプローブを皮膚へ押し当てて照射するだけだから同じではないのです。
まず、個人差がありますので皮膚の状態や施術範囲、など個々の患者様の状態に応じて 出力、照射時間、範囲、など詳細にパラメーター設定が必要となり業者から渡されるマニュアル通りでは十分な結果が出ないばかりか きわめて重篤な皮膚損傷や熱傷、神経損傷も実際には医療事故として起こっています。
では、どうして看護師がワキガ治療を行うのか?理由は以下の事であることが想定されます。
1:施術時間が長時間になり医師の報酬を考えると割に合わない
2:手術は医師だが予約状況から看護師しか手が空いていない
3:業者の営業で看護師でもできる簡単な治療といわれ機器を購入した
4:価格競争になっていかに治療コストを下げるかを考えると看護師が施術を行わなければ経営が成り立たない
5:医師がワキガの事を何も知らない
このため、看護師施術にはリスクだけでなく法的な問題もグレーなのです。
医療行為ですのでいくら医師の管理下にあってもワキガ治療行為を看護師が施術することは医師法上 確実に問題ないとは言えないはずです。
倫理的には絶対に ワキガ治療の看護師施術は NG行為。
この問題に関しまして長年メーカーにも進言しておりましたがことごとく無視され 恐れたことが起こりました。
ワキガ治療では無いのですが 看護師が医師の管理下ではない状態でシワ・タルミの高周波治療(報道ではレーザー治療となっていましたが)によって重度の熱傷を頸部に引き起こされ全治6か月の診断の美容医療トラブルが起こり業務上過失傷害で 某クリニックが家宅捜査を受けた報道が 実名入りでしかも その美容医療機器の名称まで報道されてしまいました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/98c0df8670df62a988c3d9b40ea6cdbff7afabcc
死亡事故以外で警察の捜査が医療機関へ入ることは異例な事件です。
この事件は氷山の一角であり、看護師施術によって数多くのトラブルが起こっているという現実があります。
当院へも看護師施術のトラブル後のご相談が多数寄せられています。
とても残念なことですが美容医療業界が看護師施術で単価を落としてPRを行い集客するビジネスシステムが構築されつつあります。
美容医療のクオリティを落とさないためにも 看護師が行うグレーゾーンの美容医療行為を見直す時期に来たのではないでしょうか。
2021年11月15日
レーザー治療によるやけどの刑事事件の背景
Reading Time: < 1 minutehttps://news.yahoo.co.jp/pickup/6409686
最近、美容クリニックでの施術トラブルの報道がありました。
この内容には間違いもあり 私見を述べさせていただきたいと思います。
レーザーでのトラブルとニュースで文章が記載されていますが実際はレーザーでしわやたるみの治療は殆んど行われていないため 高周波による電気エネルギーの治療であると予想されます。文章内にも高周波という言葉がありますが 高周波であればサーマクールのような単極の端子から熱エネルギーを発生させ真皮のコラーゲン生成を図りたるみやシワの治療を行うシステムが使用されていたのではないかと考えます。
しかし、現在では頸部のしわ、たるみ治療の主たるシステムはHIFUと呼ばれます超音波を高密度に焦点に集め熱を発生させて真皮や筋膜のタンパク変性を惹起させ引き上げる治療法になります。
ネットではHIFUによるトラブルではないのか?との記載も多くその真相は未だ不明です。
未承認機器の使用とありますが、未承認機器を美容治療で使用することは違法行為であ貼りません。むしろ国内では美容医療においては未承認機器での美容治療がその多くを占め もし未承認機器の美容医療器が違法となれば 美容クリニックの経営も美容診療も成り立たなくなってしまいます。
医師が個人の責任において未承認機器である美容医療機器を国外から輸入して治療を行っているのが日本の美容医療の現状でもあるのです。
未承認機器を使用したから悪い、未承認機器を使用したから警察の家宅捜査が入ったという印象になってしまう報道内容は危惧しております。
この事件の問題点は。
1:看護師が施術を行ったこと
2:看護師への指示や術後のチェックが確実に行われておらず医師の管理下で行われたとしても 不十分であたこと
なのです。
警察が医療事故として死亡事故以外に医療機関へ家宅捜査に入ることは、異例であり 患者様からの被害届け、刑事告訴が診断書などを添えて具体的な証拠とともに警察へ提出されたことが想定されます。
もしくは、他にも同様な被害者が存在して同様のケースが複数存在するか、現在の患者様への医療機関の対応が極めて不適切だったことが想定されます。
いずれにしましても この問題は決して家宅捜査を受けた医療機関だけの問題だけではないと思います。
当院にも本来であれば医師が必ず施術すべきレーザー照射やHIFU照射を他医院で受けられ熱傷を受けられたトラブルの患者様のご相談も相当数あります。
いかなる施術でもリスクが少しでもあれば医師が必ず施術を行うべきであり その輸入代行業者やメーカーも看護師が治療を行う事前提で美容医療器販売を行うべきではないと考えています。グレーゾーンが多い美容医療をもっと社会的に安心して多くの方々が受けられるよう 今回の事件はしっかりと事実を注視していきたいですね。
当院では、開業以来、全ての施術を院長である私が責任を持ちまして最初から最後まで必ず施術を行っています。