高気圧酸素療法

カプセルの中で高い気圧をかけ、酸素を吸入する装置です。 通常の空気の酸素濃度は約20.9％、気圧は1気圧です。 酸素カプセル内では、気圧および酸素濃度を大気圧よりも高めます。これにより、血液中のヘモグロビンに結び付く酸素（結合型酸素）と血液・リンパ液・骨髄液・脳神経液・関節液などの水分に直接溶け込む酸素（溶解型酸素）の両方を増やすことができます。 「溶解酸素」といって血液中に直接溶け込んでいる酸素は、非常に微量ですが、酸素カプセルに入ることにより、溶解型酸素を増やすことができます。この溶解型酸素が非常に大きな働きをしてくれます。溶解型酸素は、ヘモグロビンに結合しているより小さいので、毛細血管の中でもスムーズに通過することができます。 普段酸素の届きにくい末梢の細胞、手先・足先・毛細血管で覆われている組織の先（心臓だったら冠動脈の先）まで酸素が送り届けれられることによって、代謝が向上し、身体機能の改善や健康体力の維持増進が期待できるのです。運動をすると筋肉などに蓄えられた糖分（グリコーゲン）は、エネルギーを生み出すと同時に、疲労物質と言われる「乳酸」を作ります。 人間の疲労感は、乳酸の蓄積によるものといわれています。酸素は乳酸を炭酸ガスと水とに分解してくれます。どんな健康法も血流をよくし、酸素の供給をよくすることはできても、血液中の酸素量は増やすことができません。体内の酸素を増やすことができるのが、酸素カプセルの最大の利点です。