現場でどうしても傷のケアが必要な方へのアドバイス
消毒、ガーゼの処置をどうしても行わないと心配、非難されるとお考えの方々へ
傷を周囲の皮膚も含めましてよく洗浄し、異物をできる限り除去しまして サランラップを当てその上からガーゼを当てるのはいかがでしょうか。
よく洗浄し、異物をできる限り除去 | サランラップを当て | その上からガーゼを当てる |
ガーゼを当てるのが良くないのではなく傷へガーゼを直接当てて滲出液をガーゼに吸収させ傷の状態が乾燥することが良くないのです。
ですから直接当てないように工夫してみてください。
清潔でなくてもよいのか?破傷風になったらどうするんだ?
必ずこのご質問が出ます。
傷は完全に滅菌状態にはできません。汚れていたり異物が付いていないサランラップであればこれにより傷を悪化させたり感染させるリスクはまずありません。
残念ですが、消毒薬で破傷風菌を全て殺菌することはできませんし、予防にもほぼ無効であり、外科的処置や免疫グロブリン注射が第一選択になります。
消毒で組織が傷害するほうがむしろ感染を引き起こす可能性が高くなります。
少しづつ できることからスタートしてみてはいかがでしょうか?
もちろん、ワセリンも不要です。
教育現場、スポーツ現場では理解が十分得られないケースも多いので、周りの方の理解が少しでも得られるような対応が必要になってきますね。
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