超音波メス法とは？

超音波メス法による、ワキガ・すそわきがの手術とは？

カウンセリング当日の手術は基本的に不可です。ただし、あらかじめ実施した直近の感染症の血液検査結果を持参できれば、当日手術をしてもらえる可能性もあります。

入院は必要ありません。手術は局所麻酔をして行いますので、手術中の痛みはありません。
超音波メス法によるすそわきがの手術の施術時間は2時間程度です。

施術後の通院は、状態にもよりますが、約2日後のタイオーバー抜去、約2週間後の抜糸をはじめ、1〜2ヶ月後の状態観察と3ヶ月〜6ヶ月経過後の傷口経過チェックと4回ほどは必要です。
術後の腫れについてですが、抜糸直後は傷や皮膚が安定しない状態が続き、術後2ヶ月程の間は皮膚が硬くつっぱることがあるでしょう。
これを乗り越え、3〜6ヶ月経てば、次第に状態が落ち着いて皮膚も柔らかくなり、1〜2年経てば色素沈着も少なくなります。

こんな方におすすめ

切開創を小さくしたい方や、物理的に削り取る手術は受けたくない方におすすめしております。

超音波メス法の進め方

まず、患部に局所麻酔を行います。

ソノペットという機器を使用して、皮膚の裏側から超音波熱で臭いの元であるアポクリン汗腺を破壊していきます。
メスで切り取るというよりも、超音波の熱作用で汗腺を破壊吸引する治療法になります。

超音波メス法による、すそわきがの術後の経過と注意点は？

超音波メス法によるすそわきが手術では、手術後3〜4日でタイオーバーを除去する必要があるため、手術後もタイオーバー除去のための通院が必要です。

タイオーバーとは傷を面で圧迫するためにガーゼなどを皮膚に縫い込むものです。持続的に圧迫がかかるようにして傷口を塞ぎ、状態が安定したら取り除きます。

タイオーバーを除去した当日の夜からシャワー浴が可能になりますが、逆に言えば、すそわきが手術後、タイオーバーが縫い込まれている間はシャワーや入浴をしてはいけません。また、タイオーバー除去後も解禁となるのはシャワーのみです。

湯舟に浸かっての入浴は、2週間後に抜糸が終了するまで控えてください。なお、タイオーバーを除去すると抗生剤ローションなどが処方されます。
シャワーを浴びた後に、患部を抗生剤ローションによって消毒することで手術した部分を清潔に保つようにしましょう。

このように超音波メス法によるすそわきが手術をすると、入院などは必要ありませんが、入浴制限などの生活の制約がありますので、生活面で支障が出ないかなどをあらかじめ考えたうえで手術日程を決めるのがおすすめです。なお、すそわきがの手術での抜糸は、手術後、2週間ほどしてから行われます。

手術直後は手術した範囲の皮膚に赤みが出るのが一般的ですが、2週間ほど経ってくると手術範囲の皮膚が硬くなってきて、色も黒っぽくなっていきます。
手術後は一部に小さな火傷状のケロイドのようなものが残りますが、2週間経つ間にニキビ痕のような傷跡へと変化するので、心配しないようにしましょう。

抜歯を行い、手術から1ヶ月程度は、手術範囲の皮膚がでこぼこしてくることもありますが、次第に治まって皮膚の状態が回復していきます。手術で変化が現れた皮膚の硬さや色、傷跡の状態は手術から6ヶ月程度で元のような皮膚に戻っていきますので安心してください。
また、手術痕は、1年程度でほぼ落ち着きます。

超音波メス方のFAQ

痛みはありますか？

術後は麻酔を行うので無痛ですが術後には若干の痛みがあります。

施術後の合併症はありますか？

血種形成、皮膚熱傷、瘢痕形成、粉瘤形成、毛包炎などのリスクはあります。

腋臭を完治できますか？

完治は難しいです。臭いの軽減が目的の治療法となります。

何歳からできますか？

数日間、安静が必要となりますので中学生以降の治療となります。

ダウンタイムはありますか？

皮膚の裏側から熱で組織を破壊する必要がありますので当然正常組織へのダメージもあります。このため術後の固定も必要ですので数日間のダウンタイムがあります。