ビューホット
治療時間がたった20分程度で済む高周波治療・ビューホット
ビューホットとは
ビューホットは、36本の伸縮する針が付いた医療用スタンプとなっており、フラクショナルRFという高周波の熱によって気になる臭いの原因となるアポクリン腺を破壊することができる、ワキガや多汗症、すそわきがに対応した最新治療器です。
その有効率はなんと95%にも及ぶと言われており、特許技術のクーリングと局所麻酔によって痛みもほぼなく安全性の高い治療として注目されています。ビューホットは制汗剤やボトックス注射、摘出手術の中間に位置している治療方法となります。
ワキガ・すそわきがの治療というと、やはり傷跡が残るというのが気になるお悩みポイントとなるのではないでしょうか。通常剪除法などのような皮膚切開が必要な手術方法は4cm程度の傷を付けて切開することになります。
ビューホットは一方で30ゲージの非常に細い針を使って施術を行うことから、術後に多少の赤みや色素沈着が生じた後はほとんど傷跡が残りません。色素沈着も日焼けと同じで炎症の刺激によってメラニンが一時的に沈着するというだけの症状ですので、すぐに消える方もいますし、半年ほどかけて改善する方もいるので個人差はあります。
色素が強く出やすいという肌の方は、ビタミンCを補給することやハイドロキノンクリームで対処するなどするとより早く色素沈着の改善が期待できるでしょう。施術時間は非常に短時間で済ませることができ、20分程度で終わらせることが可能です。
また、近年は小中学生のお子様もワキガ・すそわきがなどで悩まれる方も多くなっていますが、近年の小中学生の発育は非常に早くなってきているため、小学校高学年くらいから中学生になると大人と同じように汗腺が発育しているお子様も多くいらっしゃいますので治療が可能になります。
ビューホット4つの特徴
・たった1回から2回の治療でOK
ビューホットの治療を受けるほとんどの方が1回で治療が完了できます。多くても2回程度ですので、日頃お仕事などで忙しい方も効率良く施術を受けることができます。
・切らないで安心の最先端治療
ビューホットはメスを一切使わない高周波による治療方法です。皮膚を切らないので傷跡が残る心配もありません。
・治療後も違和感なく快適に過ごせる
ビューホット治療による腫れや火傷などもほとんどなく、手術による引きつれなどもありません。また、ワキの固定なども必要がありませんので、治療後は普段通り快適な生活を送ることができます。
・ほかの治療後も問題なく行える
万が一ほかのワキガ・すそわきが治療を行った場合も、治療後に施術することはできますので、ほかの治療で効果を得られなかった方や満足いかなかった方も安心して受けることができます。
治療手順
1:治療部位、範囲のデザイン
2:患部の剃毛と消毒
3:局所麻酔:キシロカイン注射による
4:出力レベルを設定、1から5の5段階で、照射時間はレベルにより調整される
5:チップを確実に皮膚へ押し当てスイッチを押す。(冷却も同時に行う)
6:治療後はアイスパックなどで冷却する
7:ステロイド軟膏の塗布
6:固定は不要。強い痛みが生じる可能性があり鎮痛剤の投与が必要の場合が多い。
合併症:発赤、腫脹、熱傷、色素沈着、疼痛、皮膚の知覚鈍麻
ビューホットのメリット
1:術後の固定が不要
2:手術と比較してダウンタイムが短い
3:血種形成や皮膚壊死のリスクが少ない
4:術後の通院が不要
5:外科医でなくても治療が可能
6:ミラドライに比較して脱毛効果が低いためVIの脱毛を望まない方にも適応になる
7:小陰唇や肛門といった他の治療法では難治の部位にも対応可能
ビューホットのデメリット
1:長期予後が不意確定→再発も多く1回のみの治療で永久的治療効果は得られにくい
2:点状熱傷リスクが高い→極めて醜い点状熱傷瘢痕が残る可能性が少なくない
3:治療時間が長い(しっかり行うと40~60分程度)
4:全く効果が無いケースもある
5:手術以上に点状の強い発赤や色素沈着が長期間続くことが少なくない
6:1回あたりの治療費用が高額
7:RFの出力、照射時間、針の深さの設定が煩雑であり十分な経験が術者に要求される
実際の臨床現場でのトラブルや問題点
1:看護師が施術している施設が少なくなく全く効果が無いか再発が多い。
2:広告に無痛とPRされていることもあるが実際は点状熱傷を起こすことも多く強い痛みや腫れが長時間継続することもある。
3:1回での治療効果が無効な場合、複数回の治療をローンで勧められ高額な治療費を支払う結果となっているケースがある。
4:手術など外科的知識、手技など力量に乏しいドクターや看護師の施術が行われている。
*結果保証で治療を直接専門医が担当する施設であれば治療を受ける意義はあるが、完治までの治療費が明確でない場合や看護師が医師に代わって治療を行う施設は要注意である。
ミラドライ以上に設定には3つのパラメーターを考慮しなければならず熟練が必要である。
ビューホット治療を受けると再治療ができなくなる?
すそわきがやワキガにお悩みの方へビューホット治療の問題点や再発について解説してきます。是非参考にしてみてください。
ビューホット後の治療の難しさ
ビューホット治療を受けたけれど満足する効果が得られずに、再治療を希望してご来院される患者様が急増しています。
しかし、ビューホット治療を受けた患者様は、再治療が困難になってしまうこともあるのです。
なぜ、ビューホット治療後の再治療が難しくなってしまうのかについてご紹介しますので、この治療を検討されている方の参考になれば幸いです。
ビューホットのメリット
まずは、ビューホットはどういう治療方法なのかについて、簡単にご説明いたします。
ビューホットというのは、マイクロニードルRFという高周波によって、臭いの原因となるアポクリン汗腺を破壊する治療のことです。
従来の切開法と違い、メスなしで治すことができるため、傷跡が残りにくいというメリットがあります。
また、切開法のように術後の腫れや痛みの心配もありません。
さらに、治療時間が20分程度と短いので、患者様の負担がかかりにくいというメリットもあります。
このような利点が多いことから、ワキガや多汗症などでお悩みの患者様にとっては、大変に魅力ある治療方法に思えてしまうのも当然のことでしょう。
ビューホットのデメリット
しかしながら、ビューホットには再治療が難しくなるという厄介なデメリットもあります。
ビューホットは、例えるならば、目隠しをした状態でマシンガンを皮膚へ乱射するようなものなのです。
アポクリン汗腺を破壊するだけでなく、同時に正常組織にもダメージを与えてしまうため、瘢痕化が起こりやすくなるというリスクを伴う治療なのです。
しかも、ビューホットのアポクリン汗腺の破壊効果は、実はそれほど高くはありません。
再治療が困難になってしまう理由
ビューホットによって正常組織にダメージを与えてしまうと、治療を受けた患者様の皮膚は硬くなってしまいます。
皮膚が硬くなることで麻酔に時間がかかるようになることや場合によっては強い痛みが伴いやすくなってしまうのです。
また、ビューホット治療で生じた真皮下の瘢痕では、局所麻酔が浸潤しなくなるので、麻酔の効きも悪くなってしまいます。
このようにビューホットは、治療後に皮膚の硬化や麻酔が効かなくなるリスクがあり、再治療が困難になってしまうということもよく頭に入れておいたほうが良いでしょう。
EL法(電気分解法)とビューホットの比較
メスを使わないワキガの治療方法としては、EL法もあります。
EL法(電気分解法)は毛穴に細い針を刺してわずかな電流を流して毛根を破壊するというもので、エステティックサロンで広く行われている脱毛方法です。
毛穴とアポクリン汗腺の分泌口も一緒に破壊できることから、ワキガにも良い効果があると謳われています。
EL法はライフルのようにあらかじめターゲットに狙いを定めて、皮膚へのダメージを極力抑制した丁寧な治療方法であるため、ビューホットのように熱傷痕を生じることや術後の痛みもまずありません。
1回で完治するような治療法が存在するのか?
EL法のデメリットは、1回では完治が困難であることです。
ですが、そもそも1回で完治するような画期的な治療法はまず存在しないのです。
もちろん、手術で完治が望めないことはないのですが、あまりに広範囲な剥離や剪除が必要となってしまうため、患者様にとってはリスクが大きすぎるので現実的ではありません。
あらゆるワキガの治療に携わってきた医師であれば、たった一度でワキガを完治させるという医学的に疑問な治療法は、患者様へはおすすめしないでしょう。
ビューホット治療の問題点
ビューホット治療の問題点は、皮膚へのダメージが大きいことです。
実際に、さまざまな医療機関でビューホット治療による醜い熱傷痕に悩む患者様からのご相談も増えている状況です。
まったく効果が実感できないという方だけでなく、驚くような醜い熱傷痕、炎症後色素沈着が残ってしまい、心まで病まれてしまった患者様もご来院されています。
医療関係者の技術やスキル不足がリスクを高める
そこで、とある医療機関では機器に問題があるのではと考えて、ビューホット治療機器の輸入代行業者へ直接問い合わせしてみたところ、通常はこのような悲惨な状態にはなりえないという回答をいただいたそうです。
メーカーのほうでは、正しい治療が普及するようにあらゆる努力をされています。
つまり、ビューホットの機器に問題があるのではなくて、施術を行っている医師や看護師など医療関係者の技術やスキルの方に問題があるため、トラブルが起こってしまうと考えられるのです。
痂皮や色素沈着などのリスクはあるかもしれませんが、通常のプロトコール通りに正しく使用していれば、ひどい熱傷痕などは起こりにくいのではないでしょうか?
なお、ビューホットの皮膚に接する部分には、冷却して皮膚を熱から守るクーリングプレートが用いられているので、火傷のリスクに関しては非常に低いものと思われます。
ただし、ビューホットはニードルRFという性質があるため、絶縁されたニードルの先端からRFが発生する際に、ハンドピースを腋窩から離してしまうと皮膚の表面まで焼けてしまう可能性があります。
さらに、各医療機関が独自でRFの出力レベル、針の深度も設定も自由に行えることも、リスクを高める原因になっているのです。
誇大広告の問題点
ビューホットに関する誇大広告が蔓延してるということも問題視しなくてはなりません。
「傷跡が残らず1回のビューホット治療のみで、90%以上の患者様が結果を実感している」という表現は、正直にいって医学的には考えにくいものです。
トラブル患者が後を絶たない施設も実際にありますし、どのような基準でそのような広告を出しているのかは疑問が残るところです。
もしも、本当に1回のビューホット治療で90%以上の患者様が本当に満足な結果を実感されているというのであれば、即座にEL法を中止するでしょう。
誇大広告で歌われていることが本当に正しいのであれば、ワキガ治療の概念を根底から考え直さなくてはなりません。
本当に90%以上もの高い効果が望めるようであれば、ビューホット治療後の脇の皮膚はダメージによって、壊死に近い状態となってしまいます。
さらに、ダメージを受けるだけでなく、醜い傷跡が一生残る可能性も高くなってしまうリスクもあるため、患者様には絶対におすすめできない治療法となってしまうのです。
そもそも、ビューホットは新しい治療方法であるため、長期予後についても十分に確認されていません。
本来であれば、治療効果を経過も見たことがない医師が断言すること自体についても、十分に疑問視しなければならないのです。
誇大広告を継続する医療機関がある以上は、ビューホット治療後の熱傷痕で悩まれる患者様はこれからも増え続けるだろうと、危惧されています。
EL法の永久的効果
以上、ビューホット治療の問題点について、いろいろとご紹介いたしました。
ビューホットもEL法も、それぞれにメリット・デメリットがありますが、断言できることは、1回のビューホット治療と比較して、1回のEL法の永久的効果はまったく劣ることがないということです。
ビューホットの再発
ビューホットには、再発する可能性が高いリスクもあります。
実際に、ビューホットやミラドライで、ワキガや多汗症の治療を受けて再発した患者様やまったく効果が認められなかった患者様からの相談がさまざまな医療機関に寄せられている状況です。
ビューホットで効果がまったく得られないばかりか、醜い熱傷後や瘢痕が残ってしまい、悩んでしまう患者様も少なくないという現状をぜひ知っていただきたいのです。
中には、過去に3度もビューホット治療を受けて、100万円以上もの高額な治療費用を支払ったのに、一切効果がなかったという患者様もいらっしゃいます。
高い治療費を費やしたのにもかかわらず、瘢痕で苦しむことになり、再治療に訪れている患者様も珍しくはないのです。ビューホットのメリットばかりに目がくらんで、安易に治療を受けてしまうと、生涯後悔することにもなりかねませんので、慎重に検討するようにしたほうが良いでしょう。
現代では医療技術の向上によって、ワキガや多汗症を治そうと思ったときに、数多く治療法が選択できるようになりました。
しかしながら、今のところ、永久的効果が確認されており、効果が持続できると言える治療法は EL法と手術のみしかないのです。
また、正常の皮膚へのダメージを与えるリスクが高いビューホット治療は、EL法と比較してダウンタイムが少ないとも、決して言えません。
たった1回のビューホット治療を受けただけで、ワキガの完治を目指すのは、困難であると言えるでしょう。
ビューホット治療のFAQ
ビューホットについて、よく頂くご質問をまとめてみました。
ご参考にして頂いて、患者様が正しい治療を選択できるようになって頂ければ嬉しいです。
ビューホットが不適応な人はいますか?
原則としまして全ての方に治療可能です。スソワキガ手術をされたことがある方、VIO領域に皮膚疾患等がある方につきましては、施術ができなかったり、効果が劣る場合があります。
ビューホットのダウンタイムを教えてください。
表皮に直接針を刺入して加熱するため、刺入部位の腫れや痛み、違和感、一時的な皮膚の知覚鈍麻が起こることがあります。手術と異なり固定は不要ですが、強い腫れや痛みの報告もあり、術後の冷却や運動制限が必要なことがあります。点状の瘡蓋形成が長期に認められ、色素沈着が半年以上残ることもあります。
ビューホットの効果は永久的ですか?
出力が強く設定され、的確に治療された場合は永久的効果が期待できますが、再発する可能性もあります。新しい治療のため長期予後の確認が取れていないので、永久的効果は保証されません。しかし、複数回の治療をしっかりと行えば永久的効果が期待できます。
熟練した専門医が行えば効果は大きいのですが、看護師の施術では全く効果が期待できないこともあります。
どの医療機関でもビューホットは同じ治療法でしょうか?
同じではありません。
経験豊富な熟練した専門医に治療を受ける場合と、看護師による流れ作業的に治療を受ける場合では結果が異なります。パワー・照射時間・針の深さなどの設定も、皮膚の状態をしっかり診察しながら行う必要があるため、医師の経験や技術が手術同様に必要な治療です。
ビューホットを受けるとVIOの毛は脱毛されますか?
やや毛量が減少することがあります。
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ビューホット施術後のケアはどうすればよいでしょうか?
施術後の腫れや炎症を抑制するため、ステロイド軟膏を塗布していただくことがあります。
腫れや痛み抑制のため当日は冷却を行っていただき、入浴を控えてください。(シャワーは可)また施術後1週間は激しいスポーツは控えてください。
ビューホットの治療時間を教えてください。
デザイン・麻酔・照射・術後の処置を含めて、40~60分程度です。(照射範囲や麻酔法によって異なります)
ビューホット施術中は痛みがありますか?
局所麻酔を行うため施術中の痛みはありません。
施術後に通院の必要はありますか?
施術後に特別な処置は不要ですので、通院は必要ありません。
施術の効果はすぐに現れますか?
施術直後から効果を感じられます。
VIO脱毛をエステで受けていますが、ビューホットの施術を受けられますか?
ビューホットは、直近の脱毛から1か月程空ける必要があります。またビューホット治療後から約3か月は脱毛することを控えてください。特に赤みや色素沈着が残っている間の脱毛は控えてください。
どうして施設によって、費用が異なるのですか?
看護師が施術を行うか医師が行うか、また熟練した医師が行うか経験が浅い医師が行うかによって治療費に差が出ます。
ビューホットを受けて後遺症は将来出ませんか?
スソは神経が皮下直下に認められず、神経損傷など重篤な後遺症を起こしにくい部分ですが、熱傷が起こり、醜い点状熱傷後瘢痕になった事例もあります。決して全く傷跡が残らない治療法ではありません。
子供でも治療は可能でしょうか?
スソワキガの治療には高校生以下のお子様の治療はお勧めしません。
成長期のお子様の汗腺は発達途中であり、効果がかなり劣り再発率が高いためです。
施術後傷痕は残りませんか?
原則として目立った傷跡は残りません。
しかし施術者が経験不足な場合、熱傷を起こし色素沈着や、熱傷後瘢痕が残ってしまった症例もあります。看護師が施術を行う施設ではトラブルが生じることが少なくありません。
執筆者
クリニック名 | さかえクリニック | ||||||||||||||||||||||||||||||
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住所 | 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3-5-21 錦HOTEIビル2F | ||||||||||||||||||||||||||||||
院長 | 末武信宏 | ||||||||||||||||||||||||||||||
わきが・すそわきが治療費用 | ■わきが・多汗症
※EL法は、別途血液検査 8,000円(税別)とニードル代(3回で20,000円(税別))が必要です。 ■すそワキガ
※EL法は、別途血液検査 8,000円(8,800円)とニードル代(3回で20,000円(22,000円))が必要です。 ■チチガ(乳輪ワキガ)
※EL法は、別途ニードル代(3回で20,000円(22,000円))が必要です。 ■ケツガ(お尻ワキガ) 別途見積もりが必要になります。 ■ムネガ 別途見積もりが必要になります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
院長プロフィール | 順天堂大学医学部 非常勤講師 日本美容外科学会認定専門医(第219号) 第88回 日本美容外科学会 会長 プロボクシング トレーナー JBC認定(NO.31532) 国際抗老化再生医療学会 認定指導医 一般社団法人 先端医科学ウエルネスアカデミー(AMWA)副代表理事 ┗https://www.amwa.jp 一般社団法人 日本視覚能力トレーニング協会 監事 トップアスリート株式会社 代表取締役 ┗http://topathlete.co.jp | ||||||||||||||||||||||||||||||
WEBサイト | https://sakae-clinic.com https://sakae-clinic.com/wakiga |