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ワキガ治療の麻酔について
2021/03/18
麻酔について
すそわきがやワキガの手術って怖いですよね?よく「痛くないですか?」「本当に大丈夫でしょうか?」といったことを耳にします。
このページでは、すそわきがやワキガの治療で使われる麻酔について詳しく説明していきます。
すそわきが治療で利用される麻酔
すそわきが治療の麻酔は、美容外科手術や美容治療の中でもかなり大量に使用されるケースが多いようです。
これは治療範囲が顔の施術や腋や乳輪部などに比べ広範囲であるためそれに伴い麻酔薬量も大量に必要になります。
すそわきがの治療は局所麻酔で行われることがほとんどですが、実は局所麻酔薬であるキシロカインが大量に使用されると大きなリスクを伴います。
美容外科手術での死亡事故のほとんどは、局所麻酔薬の大量投与によるものなのです。
過去にも大手美容外科クリニックの医師がワキガ手術のため20代の女性に局所麻酔を大量に注射してキシロカイン中毒に患者が陥って死亡してしまったケースがありました。
急性リドカイン中毒です。
歯科医療におきましても年間、歯科で行う局所麻酔で小児の死亡事故が毎年報告されます。
すそわきが治療は時間がかかるため1-2%の濃度のエピネフィリン添加キシロカインを、30から50ccも使用することがあります。
体重の少ない女性ではかなりの危険量になります。
キシロカインは有効な量と極量が近く慎重に投与すべき薬剤です。
しかし、麻酔薬の知識に乏しい医師や経験の少ない医師が麻酔を安易に大量に投与して死亡事故を引き起こしたり、死亡事故に至らなくてもキシロカイン中毒を引き起こしたりすることが少なくありません。
キシロカインの麻酔は1-2%という高濃度の製剤を使用しなくても0.2%でも十分に効くことを知らない医師が多く、麻酔にも安全性を追求されている専門医による施術をお勧めします。
麻酔薬であるキシロカインは塩酸リドカインといって、酸性のため麻酔薬自体が広がっていく際に痛みを生じさせます。
このためメイロンというアルカリ性の薬剤を混合させ中性にPh調整すると、大幅に麻酔薬注射時の痛みが軽減されます。
すそわきがの治療では0.2%の濃度のキシロカインを使用すべきで、しかも薬剤の注射量も過剰であってはいけません。
治療を受ける際には使用する麻酔の濃度や量も担当医からしっかりと事前に説明を受けておくことが望ましいです。
局所麻酔って?
局所麻酔は、最も多く使用されるものが塩酸リドカイン(商品名 キシロカイン)という局所麻酔薬を使用して行われますが、大量に使用する場合は麻酔薬の副作用も生じる可能性もあります。
局所麻酔用にはメチルパラベンという防腐剤が添加されていますが、メチルパラベンはアナフィラキシーの原因物質になる可能性があります。
局所麻酔用には、アドレナリンの添加されたものがありますね。「E入り」というものです。この製剤は10万倍希釈のアドレナリンが添加されていて、静注すると0.1%アドレナリン液(1,000倍アドレナリン)=1mg/1mLの1/100が入ります。
10万倍(100,000倍)というのは、原液アドレナリンの100倍希釈液です。
E入り キシロカインでは出血が少なくなる、長時間麻酔の効果が持続するというメリットがあります。
スソワキガなどではEL法では0.2%の濃度のキシロカインを20ccほど使用しますが、ミラドライやビューホットではより長時間施術時間がかかるため1-2%のE入りキシロカインを50-60ccの大量使用するケースも少なくありません。
極量に近く大変危険な量です。
アドレナリンもキシロカインも大量投与は身体に大きな負担がかかります。
昨今の問題
局所麻酔の知識不足の美容外科医が多く、過去にはワキガの手術前に局所麻酔を大量投与され20代の女性がキシロカイン中毒によって死亡する医療事故が大手美容外科クリニックで起こりました。
担当医が業務上過失致死による刑事罰を受けた事件がありました。
表に出ていないだけで、キシロカイン大量投与によるトラブルは美容外科医療の世界では後を絶ちません。
E入りキシロカインⓇの局所麻酔では、極量は7mg/kgとあります。1%キシロカインⓇ1mL中には10mgのキシロカインⓇ入っているので、60kgだと、7×60=420mg(42mL)1%キシロカインⓇ42mL、0.5%キシロカインⓇだと84mLが極量ということになります。
美容外科でのスソワキガ治療で大量に使用される局所麻酔剤にこれほど大きなリスクがあることを多くの医師が気を留めていない現実があります。
できる限り最小量のキシロカインを使用してスソワキガ治療を行うべきなのです。
キシロカインは酸性のため注射時に針の刺入の痛み以外に薬剤が浸透する時の痛みが強く出てしまいます。
このため、キシロカインへメイロンというアルカリ性の薬剤を混ぜてPHを中性に近い状態に調整した麻酔薬を使用して行うと局所麻酔を行う時の痛みが格段に軽減されます。
EL法は、ミラドライ、ビューホットと異なり、短時間で施術が終了するため高濃度の麻酔は不要で0.2%の濃度で十分、量も20ccほどで十分な麻酔効果が得られます。
あらゆる治療法の中で最も短時間かつ安全に治療を受けられると言えます。
当院で治療を受ける際の麻酔
一般的な美容外科では1~2%エピネフィリン添加キシロカイン(塩酸リドカイン)という局所麻酔薬を使用して手術を行います。
しかし、この麻酔では痛みが特に強くなるのが特徴です。
当院では生理食塩水でキシロカインの濃度を下げて極力痛みを無くしたブレンド麻酔薬を使用しています。
さらに、美容外科クリニックでは少ない笑気ガスを用いた麻酔が可能です。麻酔の痛みや不安を取り除くことに特化しています。
執筆者
クリニック名 | さかえクリニック | ||||||||||||||||||||||||||||||
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住所 | 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3-5-21 錦HOTEIビル2F | ||||||||||||||||||||||||||||||
院長 | 末武信宏 | ||||||||||||||||||||||||||||||
わきが・すそわきが治療費用 | ■わきが・多汗症
※EL法は、別途血液検査 8,000円(税別)とニードル代(3回で20,000円(税別))が必要です。 ■すそワキガ
※EL法は、別途血液検査 8,000円(8,800円)とニードル代(3回で20,000円(22,000円))が必要です。 ■チチガ(乳輪ワキガ)
※EL法は、別途ニードル代(3回で20,000円(22,000円))が必要です。 ■ケツガ(お尻ワキガ) 別途見積もりが必要になります。 ■ムネガ 別途見積もりが必要になります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
院長プロフィール | 順天堂大学医学部 非常勤講師 日本美容外科学会認定専門医(第219号) 第88回 日本美容外科学会 会長 プロボクシング トレーナー JBC認定(NO.31532) 国際抗老化再生医療学会 認定指導医 一般社団法人 先端医科学ウエルネスアカデミー(AMWA)副代表理事 ┗https://www.amwa.jp 一般社団法人 日本視覚能力トレーニング協会 監事 トップアスリート株式会社 代表取締役 ┗http://topathlete.co.jp | ||||||||||||||||||||||||||||||
WEBサイト | https://sakae-clinic.com https://sakae-clinic.com/wakiga |